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悪魔城では

【悪魔城では】


『陛下、誠に残念なお知らせが』


『何じゃ?』


『ユリウス・アークデーモン様とその麾下千体の中部方面防衛大隊ですが、壊滅しました』


『何だと』


『数少ない生き残りによれば、敵は見たことのない兵器によりあっという間に彼らを粉砕した模様』


『ユリウスは我が陣営でもトップ10に入る猛者だぞ』


『ユリウス様はまっさきに血祭りに上げられたとか』


『そんなに強力な魔法の持ち主なのか』


『どうやら、異世界の武器が持ち込まれているようです』


『なんと!では、敵は異世界人か』


『はい、間違いないかと』


『じゃが、奴らの武器よりも我らの魔法のほうがずっと強いと報告された記憶があるが』


『はい、デーモンクラスならともかく、ユリウス様クラスの魔法のほうがずっと強力なはずです』


『それと異世界人の武器は操作方法が難しいのが多く、この世界での運用は労多くして益なしという結論でありました』


『もう一つ。異世界でウィルスをばらまいた結果、膨大な魔物が生じたはず。それをいかにねじ伏せたのか?異世界の強力な軍隊が生き残っているのか?』


『異世界の軍隊が転移魔法を使ってこちらに攻め込んできたということでしょうか』


『我々の播いたウィルス耐性があるのと、人間だった場合、次元渡りをするとステータスがあがります』



『『『『陛下、ここは私が!』』』』


『四天王たちよ、いきり立つのはわかる。だが、簡単に駒は動かせん。我らの弱点は数が少ないことじゃ。少ない数でこの世界を制圧しておるのじゃ』


『ここはじっくりと奴らの実力を偵察すべきかと』


『そうじゃの。少し搦手を使ってみるか』


 彼らは作戦を勘案するのであった。


『どうじゃ。なかなかいい手であろう』


『さすが、陛下でございます。奴らの慌てる姿が目に見えます』



 そこに、ユリウスの副官であった兵士が

看護するものを従えて会議室に。


『おお、テリーよ。意識不明の重体と聞いたが、大丈夫なのか』


『いえ、ぜひともご報告すべきことが』


『宜しい。言ってみよ』


『はっ。陛下、おそらく精霊王は生きております』


『何?』


『あの転移拠点でその存在を感知致しました』


『精霊王狩りのヒットマンを送り込んだが、そのまま行方をくらましているという話じゃったな』


『はっ。精霊王を見たわけではありませんが、転移拠点の周囲は精霊王の属性で満ち溢れておりました』


『アレの得意技というと、“清淨なる光”とかいうのか』


『はっ。我々の魔法を封印する大魔法です』


『じゃが、戦場を覆うほどの威力はないはずじゃが』


『転生と転移を繰り返したせいで、精霊王の力が増大しておるのかもしれませんぞ』


『だとしてもじゃ。ダーク・デーモンやアーク・デーモンといった強力な者たちが破れるほど強くなっているということか?』


『もう一つは、異世界の兵器を過小評価したということも』


『うーむ。初手で奴らの軍隊を潰してしまったからの』


『ウィルスで兵士も変容したり消滅したりして、軍が形骸化したはずですからな』


『うむ。とにかく、作戦を進めるぞ』


『はっ、畏まりました』




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