異世界に転移した2
【異世界に転移した2】7月
さて、この魔方陣のある建物はどこにあるのか。
周りは山にかこまれている。
山間の縦横数km程度の盆地に建物が立てられている。
レオ曰く、β大和国の長○県あたりに位置するようだ。
『みなさん、この場所は日本の真ん中、諏○あたりに相当します』
『ああ、すると冬は寒そうだね』
『雪が結構積もるかもしれません』
『(このあたりはパワースポット。まりょくがたかまる)』
『ああ、なるほど。α世界でも諏○の辺りは大昔から人が住んでいたからね。人を惹き付ける何かがあるんだろうね』
『レオ、周辺に人は住んでる?』
『(わからん。にしのとおくのほうにヒトのケハイがするきがするが)』
『そうか。しばらくはここで様子をみるか』
『そうですね。まだ、新世界に体が馴染んでませんしね』
『敵に場所がバレやすいですけど、ここはあちらの世界への入り口ですから、死守する必要がありますしね』
『それとだ。怖いのは感染症だな。お互い、未知の細菌やウィルスを持ってる可能性がある』
『ああ、魔物より怖いかもしれませんね』
『インカがスペイン人の持ち込んだ天然痘で壊滅的なダメージを受けましたからね』
『逆に、コロンブスが梅毒を欧州に持ち込んだという説もありますね』
『うん。悪魔が地球に持ち込んだというウィルス、それで人類の8割が消滅したんだからな。生き残っても大部分が怪物に変異した』
『α世界からこのβ世界への転移者がかなりいると思われるので、ある程度の免疫がこの世界の住民にはあると思うが、我々には未知の世界だしね』
『多くの感染症は潜伏期間は数日から10日程度だ。しかし、中には20年くらい潜伏するのもある。だから正確なことは言えないが、2ヶ月ほどはこの拠点で様子を見る必要があると思う』
『ま、それくらいなら引っ越し後の整理整頓で普通に経過するやろ。とりあえず、拠点の整備を進めるとともに、おそらくすぐに敵が攻撃してくることを想定して、防御体制を構築しておこや』
【拠点の整備】
俺たちの居住するのは、キャンピングカーだ。
この際だから、あちらの世界からどんどんと持ち込んだ。
一人1台にしたいからだ。
ただ、食事だけは各自が料理スキルを獲得する必要がある。
基本は一人でなんでもする、だからだ。
しかし、1人前ずつ作るのは無駄も多い。
そこで、当番制で料理を作ることにした。
14人分を4交代で作る。
調理器具はプロ用のものを持ち込んだ。
台所と食堂は専用の部屋を設けた。
車を汚さない意図もある。
調理技術に差異があるのは仕方がないので、
極力違いのないように班を分けたが、
やはり西田さんの日が当たりになる。
彼は過去に10年ほどレストランを経営しており、
調理技術が非常に高い。
【建物から通貨発見】
この拠点には統括センターのような部屋がある。
様々な事務仕事をここで処理しているようだ。
金庫もある。
簡単な造りで、中村さんに開けてもらった。
黄金貨
白銀貨
赤銅貨
黒鉄貨
の4種類がある。
俺の記憶では、
黄金貨=白銀貨10枚=約1万円?
白銀貨=赤銅貨10枚=約千円?
赤銅貨=黒鉄貨10枚=約百円?
黒鉄貨=約10円?
金貨以上の通貨はない。
それ以上になると、金の延べ棒とか金塊とかを使用する。
また、物々交換も根強く残っている。
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