武器の見直し
【武器の見直し】
拠点に戻ってからも、一騒動あった。
『えー、レオちゃんてカワイイだけじゃないんだ。そんな凄い能力の持ち主だったの?』
『神様の親戚みたいだ』
『使徒ってやつ?』
『これだと、一緒に寝られないわ。神々しすぎる』
『レオちゃんの匂いってすごくいい香りがするのよね。花のような。あれかいでるだけで、気持ちよく寝られるのに』
『(もんだいない)』
『うわっ、レオちゃんの念話。素敵』
拠点に残っていた梨香以外のメンバーは一様に驚いた。
そりゃそうだ。
『さて、レオよ。ヘルハウンドはどの程度まで戦力に組み込めるんだ?』
『(100ぱーせんと。やつらはてきをやっつけたい)』
『だが、攻撃もうけるぞ?』
『(たたかってしぬのはほんもう。じょうぶつできる)』
『今のままだと、この世に漂うだけってことか』
『(そうだ)』
『申し訳ない気もするが、それなら一緒に戦えるな』
『(えんりょするな。やつらはそのほうがうれしい)』
『ヘルハウンドがどの程度強いのかはわからんが、オーク以上だとは思えない。数には数。あのゴブリンやホブゴブリンの群れはヘルハウンドにまかせて、俺たちはオーク以上に集中するってのでどうだ』
『一度、その役割で戦ってみますか』
『すると、やっぱり対物狙撃銃か迫撃砲のようなものが欲しいな。遠距離から奴らを殲滅する武器』
『だな。安全な距離から、奴らの大将格をやっつける。それができたら、後は蹂躙だ』
『ああ、そういや俺のクロスボウ。迫撃砲みたいな能力がついたみたいなんだ』
『ああ、そう言ってたね。外で見てみようか』
…………………………………………………………
『じゃあ、目標に防御魔法をかけてもらって試射するか』
『うむ、じゃあいくぞ』
『バシュッ』『ドゴーン!』
『こりゃ、擲弾銃だな。グレネード・ランチャーだ。有効距離をはかるか』
『じゃあ、100mぐらいからやってみますか』
『防御魔法を突破できる威力という基準で、ピンポイントに狙うのなら150mぐらい、アバウトでいいなら300m程度はいけるな』
『ポイントはオークの防御魔法を剥がすこと。M2が一番射程距離が長いが、重くて小回りがきかん。300mまで近づけるのなら、クロスボウ・擲弾で攻撃、オークの防御魔法を剥がして、ライフルやショットガンで攻撃、という流れか』
『うん。それでいこうか。オークさえやっつければ、後は雑魚だからな。ヘルハウンド軍団の殺戮ショーだ。数はこっちのほうが圧倒的に多いだろうからな』
その他、小銃弾を何発もくらった場合に
防御魔法が劣化するか試した。
小銃弾程度では、いくらやっても防御魔法を突破できない。
『それにしても、この防御魔法、かなり固くなるね』
『ああ。どうだろう、建物にもかけられないかな』
『(たてもののいちぶならできる)』
『レオ、できる限りかけてもらえんか』
『(OK)』
レオが防御魔法をかけてくれたのは、
俺たちの居住区と食料貯蔵庫。
給排水設備。
発電設備。
『A基地は壊滅させられていたからな。あの程度の攻撃を受ける可能性があるんで、しっかり守りはしておかないと』
『あと、逃げた時に三田さんの防御魔法が解けて攻撃を受けてる。絶対はない、ということも肝に命じなくちゃ』
『じゃあさ、再度A基地に行ってみないか。通常、軍の武器庫は中隊ごとに分散している。あの瓦礫を探せば、武器が見つかるかもしれない』
『規模はA基地のほうがH基地よりも大きいですしね』
『それから、H市に足を伸ばせるんなら、キャンピングカーの販売店に寄れないかな』
『ああ、苅屋さんが車を買った店?』
『うん。エアコンをさがしてみたい』
『そうだな。8輪装甲車の中は結構暑かったもんな』
『5月末でこれだけ暑いんだ。真夏だと地獄だろ』
『場所は、街の北のはずれだから、それほど魔物に遭遇しないと思う』
『よし、じゃあ行こうか』
ブックマーク、ポイント、感想、大変ありがとうございます。
励みになりますm(_ _)m




