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ヘルハウンド軍団登場

【ヘルハウンド軍団登場】


 俺たちが展望台の駐車場で一休みしているときだ。


『(たけし、またきたぞ)』


『みなさん、また魔物がくるようです』


『えっ?』


 警戒する間もなく、

 俺たちはあっという間に魔物に取り囲まれた。


『おいおい、どこから現れたんだ。こんな数』


 俺たちの車両の周りを数多の魔物が取り囲んでいた。

 急に現れたような感じだ。


『畜生、数が多すぎる』


 数がどんどん増えていく。

 地中から飛び出してくるように見える。

 俺たちは緊張の度合いを高め、

 武器を構えて応戦の準備に入る。


 だが、何やら様子がおかしい。



『(タケシ、ちょっとまて)』


 レオがそう俺に言うと、

 ヘルハウンドが次々と地面に伏せていく。


『『『なんだ、こいつら。降伏したいのか?』』』


 ヘルハウンドの様子にみんな戸惑っている。



『(タケシ、ヤツラはオレにしたがいたいようだ)』


『(はっ?)』


『(ヤツラはオレのコブンになる)』


『(えっ、どういうこと?)』


 俺はハッチから顔を出してみた。


  名前 

  年齢 

  出身 大和国

  種族 ヘルハウンド

  特記 身体強化L8、影魔法L3


『ヘルハウンド?』


 俺は軽くパニクった。

 目の前には一体何頭いるだろうか。

 100頭はいるぞ。

 それが一斉に俺たちの前で平伏している。


『(こいつらがレオのコブンになるのか?)』


『(そうだ)』


『おまえって、何者?』


 そういえば、猫の他にパステトと表示されていた。



『三田さんは物知りですよね。パステトってわかります?』


『パステトって、エジプトの猫の神様の名前ですよ』


 三田さんが教えてくれた。

 彼はミリオタだけでなく、ファンタジー関連にも詳しい。


『おまえ、神様なんか?』


『(しらん)』



 俺は大いに驚きつつも、この状況を他の人に説明した。


『こいつらはヘルハウンドで、レオの子分だって?』


『わけがわからん』


 混迷の度合いが深まるばかりだ。



『そもそも、ヘルハウンドって何だ?』


『(たけし、こいつらはこのさわぎでしんだやつらだ)』


『(死んだ奴ら?)』


『(よつあしどうぶつ)』


『(犬とか猫とか山にいる動物とかか)』


『(そうだ。やつらのたましいがあつまった)』


『皆さん、信じられんのですが、こいつらはこの騒動で消えていった動物たちの魂が具現化したものみたいです』


『なんと!つまり、ゴブリンの動物版か?』


『ゴブリンは我々への攻撃性が強いですが、こいつらはそういうことはないみたいですね』


『だとしてもだ。こいつらがレオに従う理由がわからん』


『俺にもなんとも。ただ、レオを鑑定すると、“パステト”って表示されるんですよ』


『猫の神様か。レオは神様なのか?』



『(もう一つ不思議がある。俺とレオは出身が異世界大和国となっている。市河さんたちはただの大和国だ。どういうことなんだろう。俺たちは転生者か?)』


『(しらん)』


 疑問はいろいろと湧いてきたのだが、

 俺もレオも混乱するばかりだ。


 だが、ここにきて俺もレオの秘密を明かすことにした。



『皆さん、黙ってましたけど、実はレオはチート猫なんです。レオ、挨拶して』


『(こんにちは)』


『えっ、なんだこの頭で鳴り響く音声は』


『それ、レオの念話です』


『レオは喋ることができるのか?』


『ええ。黙っててすみません。市河さんとの話し合いで、レオの能力は黙っていようと』


『僕が苅屋さんとレオに初めてあったとき、あまりにもレオの能力が突飛だったので、苅屋さんにそう話したんだよ』


『すみません、皆さんのことを信用していないわけじゃないんですが、そのままきちゃいました』


『いや、警戒するのは当然だろう。こんな訳のわからん世界になったんだ。僕らが信用できるとしても、色々な人と関わってくると、話がどう拗れていくかわからないからね』


『ありがとうございます。で、レオの能力を公開します。身体強化レベル10、回復魔法レベル10、侵入スキルレベル7、防御魔法レベル4です』



『僕の足を直してくれたのはレオなんだ』


『そうです、三田さん』


『防御魔法とか気配を察知してたのも、レオか』


『はい。そして新たにヘルハウンドを配下にすることになりました』


『配下って。一体、何頭いるんだよ』


『(わからん。むげん?)』


『動物の魂が、レオに集まってくるってことか?巫女とかネクロマンサーとかそういうのだろうか』


『(やつら、おこってる。ころされたことに)』


『なるほど。そりゃそうだ。ある日、突然、消されたんだからな。動物だけじゃない。人間の恨みも大きいはずだけど』



『それにしても、こいつらが死んだ動物たちだとすると、これだけじゃないだろ』


『ああ、百とかそういう数じゃないな。万を越えたって全然不思議じゃない』


『(だから、むげん。やつらもたたかいたい)』


『なるほど。僕たちは敵に数で圧倒的に負けてる。こりゃ、心強い新戦力だな』


『(そこのきちにてきがたくさんいる)』


『敵の拠点ということか?』


『(そうらしい。あのやまにいる)』


『基地にできた山のことか?あれが奴らの拠点なのか』


『(そうだといってる)』


『とにかく、一旦拠点に戻って、態勢を整理し直そう』




ブックマーク、ポイント、感想、大変ありがとうございます。

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