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武器の強化

【武器の強化】


 本拠にて。


『はー、オークというのはそんなに強いのですか』


『攻撃力はともかく、防御がバカ固い』


『ライフル弾を弾いたからな。遠目ではっきりとはわからんが、傷ができたようには見えなかった』


『M2の弾丸には傷ついたわけですか』


『武器の強さを説明しましょう』


 そういって、解説を始めたのは、ミリオタの三田さんだ。


 【比較】

  通常のクロスボウ         威力1とすると、

  警察のリボルバー拳銃 .38Special 威力2.5

  市河ショットガン 000B弾     威力18

  苅屋クロスボウ L3光矢      威力30

  市河ライフル WSマグナム弾    威力70

  M2 12.7mm機関銃       威力200


『苅屋さんのクロスボウはあくまで推測ですが、通常のクロスボウを1とした場合、それぞれの武器は以上のような倍率になります』


『M2はライフルの3倍程度ですか』


『ええ。オークには防御魔法があると言ってましたよね』


『ちらっと奴のメニューが見えただけだけど』


『おそらく、防御魔法は一種の鎧のような効果なんでしょう。鎧を破って初めて効果が出る』


『なるほど。その限界がライフルとM2の間にあると』


『ええ。接近戦ならば、もう少しライフルの威力はあがるでしょうが。一度防御魔法を破ったあとですが、魔法の効果がなくなるのかどうか。これは一つのポイントですね』



『それなんだけど、私に防御魔法が発現しました。たぶん、オークの魔法を吸収したんだと思う』


 防御魔法を発現したのはレオだが、

 レオの能力は俺の能力としている。

 彼らを信用していないわけじゃない。

 しかし、今後の展開が不明だからだ。


『ほう。それは任意のものを固くできますか』


『(タケシ、できるぞ)』


『ああ』


『じゃあ、実験してみましょう。宜しいですか?』


『いつでも』


 俺たちは、箱を持って外に出た。



『じゃあ、刈谷さん、この箱に防御魔法を』


『OK』


『では、順番に攻撃の威力を強くしていきますか』

 

 ということで、クロスボウから始めて、

 ライフルでの攻撃にも防御魔法は耐えた。


『こりゃ強いですね。これでレベル3ですか』


『おそらく、オークのものと同じだと思う』



『では、いよいよM2お願いします』


『ドン!』


『おお、箱が撃ち抜かれました!防御魔法はどうでしょうか』


『魔法も消えているみたいやね』


『一度突破されると、防御魔法は消えてしまうと』


『では、消えた後に集中砲火ですね』


『ああ、ただ、すぐに魔法を掛け直すやろうから、見極めは必要やと思う』



『では、現状M2以外にオークの防御魔法を突破する手段なんですが』


『ゼリグナイトは』


『ああ、それがありました。手榴弾のようなものが作れませんかね』


『ダイナマイトそのものならできますよ。西田さんが信管の見本を持ってきてくれたので』


『じゃあ、何本か作っていただけますか』


『了解』


 俺たちはみんな身体強化が進んでいるし、

 レベル10の俺なら投擲距離は100mぐらいある。

 ダイナマイトはかなりの戦力になりそうだ。



『次に防御ですが、刈谷さんに防御魔法が発現しています』


『戦闘前に、各人に掛けることができる』


『車両にもね』


『ホブゴブリン程度ならば、索敵⇒狙撃で比較的安全に敵を排除することができたんやけど、オークはライフル以下の攻撃を弾く。それと、物凄く素早い』


『700mを数秒で詰めてきたからね』


『しかも体重が数百kgはありそうなやつだ』


『車に突撃したショックは凄かったですよね』


『オークは今までの敵とはレベルが全然違う。今回はレオが敏感に敵を察知して先手をとれたんやけど、今まで以上の注意が必要や』


『索敵距離は、オークも広くなさそうなのが救いですね』


『だから、攻撃にはレオの索敵が必要だな。それと、車両から離れないこと』


『建物内で出くわしたら恐ろしいですね』


『身長が3m近いから、奴が収まる建物は少ないだろうけど、それでも大きなビルだと潜んでいるかもしれんね』



『H市は人口50万人です。ゴブリンが5万頭弱、ホブゴブリンが1万頭弱はいる計算です』


『ホブゴブリンが1万頭弱ですか。さらに、大コウモリも多数いそうです』


『さて、オークはどれだけいるか』


『ホブゴブリンからオークが生まれるかどうかは不明ですが、生まれるとしたほうが納得しやすいですね』


『うん。ここにきて始めてオークと遭遇したわけだ。あまり多いとは思えない』


『今後、増える可能性はありますけどね』


『ただ、オークは明らかに今までの魔物とは一線を画す強さの持ち主』


『オーク以上の存在もいるでしょう。A基地は本当にひどく壊されていた。あれをホブゴブリンが行ったとは思えない。オーク以上の存在がいると思うし、超強いやつがいそうだな』



『まずは斥候ですかな』


『ですね』


『よし、それじゃあ次回はH市の陸軍基地探索だけど、前回と同じ、私、市河、苅屋、三田、中村の5名でいいかな』


『ああ、できれば僕も連れて行っていほしいんですが』


『山科くんか。実力的には問題ないな。どうかな、みんな』


『賛成ですね。実戦経験は積ませたほうがいいと思う』


『私はどうかな。救急隊員的な意味で』


『飯田先生、それは助かります』


『それと、内田さん。君には回復魔法がある。できれば、同行してもらえないか』


『飯田先生、問題ありません。喜んで』


『では、今回はこの8名で出撃しましょう』



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