オーク登場
【オーク登場】
A基地の入り口をでたところだった。
『(あるじ、まもの)』
『(方向は?)』
『(このみちのさき。つよいひかりをはなっている)』
『レオが身震いしています。どうやら、この道の先に強い魔物がいるみたいです』
『見えんぞ』
『ちょっと双眼鏡で見てみよう』
ハッチから顔を出して進行方向の安全を確認していた
市川さんがハッチから周囲を眺めだした。
『確かに、だいぶ先に見たことのない魔物がいる。かなり大きそうだな』
『狙撃してみますか?』
『よし。西田さん、スポッター頼むよ』
『わかった』
スポッターはスナイパーの補助をする。
対象までの距離や風速などの情報を教えるほか、
当たり判定を行う。
狙撃銃は発射後跳ね上がるので、
射手は結果がわからない。
それと、無防備のスナイパーの護衛も兼ねる。
『距離736m。南西の風、風速1m。天気快晴』
『バシュッ!』
サイレンサー付きのライフルから弾丸が発射された。
『市河さん、着弾したみたいだが、なんともないぞ』
『おお、ライフル弾を跳ね返すか?』
『うわっ、魔物がこっちに突進してくる!』
慌てて、二人は車の中に引っ込んだ。
すると、数秒後、
『ドガッ!』
『おいおい、奴が体当たりしてきたぞ』
『距離は700m以上離れてたんだぞ。なんて速いやつだ』
『走っているというより、ジャンプしながら接近したぞ』
『どうする?』
『M2機関銃を中から操作する。なんとか距離をとれないか』
『俺が外からクロスボウを撃ってみます!怯んだら、車をバックさせて。』
俺は弓レベルが3になっていた。
すると、クロスボウを構えたときに、
L1 単射
L2 連射
L3 強射
の3つが表示され、選択できる。
『大丈夫か?気をつけろよ』
俺はハッチから上半身を出すと、
いきなり、
名前
年齢
出身 大和国
種族 オーク
特記 身体強化L8、防御魔法L3、剣L3
と視覚に表示されたが、俺はろくに確認する暇もなく、
クロスボウを連射した。
『バシュバシュバシュッ!』
さすがに精密射撃をする余裕はない。
魔物の辺りにひたすら撃ちまくった。
魔物は防御力が高く、矢が弾かれる。
しかし、それなりに威力があるようで、
魔物は少し距離をおき、身構えた。
『よし、車をバックさせて!西田さん、頼んます!』
車が思いっきりバックすると、
西田さんがM2を操作する。
『ドガガガ!』
低い射撃音をたてて、M2が発射された。
『グギャ!』
さすがにM2は威力が高い。
魔物を血だるまにし、そしてその一発が目を撃ち抜いた。
『』
瞬間に魔物は消滅した。
『『『おお、レベルがあがったぞ』』』
俺とレオ以外の車内のみんなの身体強化レベルがあがった。
レオには防御魔法が発現した。
『凄い敵だったな』
『あれ、オークのようです』
『オーク?ホブゴブリンの上位種か?』
『苅屋くんの遭遇した敵はあれか?』
『(タケシ、それとちがう。すこしちいさい)』
『(そうか?)似てますけど、俺のはもうひと回り大きかったような気がします』
『すると、苅屋くんのはハイ・オークってことか?』
ファンタジー好きの三田さんがそう推測する。
『今のオーク、ライフル銃が効かなかったな』
『はっきり確認できませんでしたが、防御魔法を持っていたような』
『防御魔法?やっかいそうだな。M2は傷つけることはできたが、決め手は目じゃないか?』
『苅屋くんのときも目をナイフで抉ったんだよな』
『最終的には、奴が倒れた拍子にナイフが奥の方まで刺さって、奴が自爆したって感じですけどね』
『今後、オーク以上の敵が現れてくるだろう。目を狙う精密遠距離射撃か、いっそのことM2機関銃以上の威力の武器が必要になってくるな』
『対物狙撃銃が欲しいな』
『ありそうなのは、この先のH市の陸軍基地だな』
『少し無理していってみるか?』
『いや、一度拠点に帰ろう。オークが想像以上に強かった。オーク以上の敵もでてくるだろう。武器や戦術を見直したい』
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