N市攻略2
【N市攻略2】5月
ホブゴブリンチームが3つ固まっていた。
総勢30体近い勢力だ。
ゼリグナイトを使うことにする。
あらかじめ、爆破させる場所を決める。
ビルの合間の袋小路の場所があった。
罠はこうだ。
そこに檻を設置して、俺が囮となり折に逃げ込む。
集まってきたら檻の上からロープで脱出する。
俺は、サプレッサーなしのライフルを使用して
派手に暴れた。
すぐにホブゴブリンたちに気づかれ、
ギーギーいいながら殺到してくる。
俺は、うまいこと袋小路の折に逃げ込んだ。
物凄い醜悪な顔をしてホブゴブリンやゴブリンが
檻に体当たりしてくる。
中には剣を投げ込んでくるやつもいるが、
俺は盾で防ぐ。
反射神経がバク上げしているので、
驚くほど簡単に剣を弾いていく。
さて、ある程度集まったところで、
俺はロープで脱出した。
その直後、ダイナマイト・プランジャーで
ゼリグナイトを爆破させた。
『さすが、プラスチック爆弾ですね』
『初代やけどね』
俺たちはその場を離脱し、
市役所にいってみることにした。
市役所はN市でもっとも高い建物で、
屋上から市街地を眺められそうだったからだ。
市役所にいたホブゴブリン、ゴブリン、ゾンビを排除し、
屋上に向かう。
『さっきの爆破跡付近ですが、またゴブリンが集まってきたみたいですね』
『爆音に惹きつけられたのかな』
『もっと爆発させれば、N市のゴブリンを集中させることができるかもですね』
『ああ、それやってみようか。爆弾を設置して、爆発は狙撃で。集まってきたら、やっぱり爆弾を爆発させて、残りは狙撃で』
『いいですね。ホブゴブリンだけでも千体いても不思議じゃない。一体ずつ排除していったら大変だ』
『(タケシ、そらちゅうい。まものたくさん)』
俺は思わず空を見上げる。
すると、いつかの大コウモリが数十もの群れが舞っていた。
『みなさん、早く中へ。大コウモリが空に』
『うわっ』
そういうまもなく、大コウモリが俺たちを襲ってきた。
かなり素早い連中で、急降下速度も非常に速い。
『みんな、盾で四方を固めて。建物の中に向かうぞ』
なんとかペントハウスに逃げ込んだ。
トビラに多数の大コウモリが突っ込んでくるが、
破られることはない。
『下の階の窓が割れる音がしますね』
『大コウモリが窓に突入してるっぽいな』
どうやら、大コウモリが下の階の窓を破って、
中に侵入しているようだ。
『どうする?』
『数がかなり多いですから、簡単には逃げられんでしょう』
『よし、盾でバリケード作って階段を降りていくか』
『前衛は盾。市河さん、三田さん、苅屋さん。攻撃はショットガンで私と中村さんでどうや』
『OK』
俺たちは階段の一番上で、大コウモリを待ち構える。
『ギー!』
1体ずつ、大コウモリが俺たちを襲ってきた。
ショットガンは7号半を使用する。
直径2.4ミリの散弾が300粒くらい入ったもので、
鳥の狩猟用だが、近距離のため殺傷力が高い。
『次々にくるぞ』
『発砲音に寄ってくるんだろ』
ショットガンは両方ともサイレンサー付きだが、
性能に差がある。
1本はほとんど発砲音がしない。
しかし、もう1本は屋内では結構響く。
対決は10分強に及んだ。
30匹程度を撃ち落としたあと、攻撃がやんだ。
『よし、じゃあ市河さんと三田さん、盾で前衛、私と中村さんをはさんで、苅屋さんが殿の盾、でどうや』
俺たちは慎重に階段を降り始めた。
『ギー!』
散発的に大コウモリが襲ってくる。
たまにバックアタックもあり、気が抜けない。
外でなら大コウモリの動きは変則的で狙いを絞りにくいが、
建物内ならば、動きが制限されて狙いやすい。
『なんとか、エントランスまで降りてきたぞ。どうかな、外にまだいるかな』
『まだ何体かいるみたいですね』
『じゃあ、俺が一人で車を取りに行きます。それで玄関前に車を乗り付けて帰りましょう』
『うむ。刈谷さんなら安心だな。頼むよ』
俺は身体強化がレベル10である。
走る速度も速いし、防御力も高い。
『いやあ、空からの攻撃は苦手だな』
ダッシュで車に乗り込み、速攻でその場を離れる。
敵を十分に離したところで、市河さんがほっとしつつ、
苦笑いする。
『クレー射撃をみんなで練習してますが、奴らは別モンですね。動きがクネクネしすぎる』
『攻撃力は高くはなさそうなんやけど、襲われると気分悪いよね。病気持ってそうやし』
『コウモリの感染力って、有名ですもんね』
コウモリが媒介する感染症は、SARSが有名だ。
最近、中津国で流行しつつあるという原因不明の感染症も
コウモリ媒介が噂されている。
『あんな大きなコウモリ、外国はともかく、この国では聞いたことがない。やっぱり、ゴブリン同様、似たような感じで発生したんだろうか』
『突然変異かもしれませんね。もう少し研究室での実験を重ねると、大コウモリも生まれるかもしれません』
『あんまり、歓迎できんけどな』
『まあ、群れて棲息してるようですから、それ前提に動く必要がありますな』
『確かに。大コウモリがくるとパニックになるもんね』
『ええ。動きが速いしわかりにくいのもありますが、気持ち悪いですからね』
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