表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/55

隣町のC町へ2

【隣町のC町へ2】異常発生11日後


『すいません、ヘマしました』


『ドンマイ、少しずつ後退しようか』


 俺たちは武器をホームセンターの入り口に向けながら、

 後退りして距離をとる。


 すると、何体かのゾンビが出てきた。

 あたりを見渡している。


 俺はクロスボウでゾンビを排除した。


 さらに後退する俺たち。


『苅屋さん、車に乗って様子を見ようか。例の強い魔物が出てきたら、僕が射撃してみるよ。駄目だったら、そのまま逃げよう』


『なら、俺がフラッシュライトを魔物にぶつけます。怯んだところを射撃、ということでどうですか』


『了解』


 俺たちは車に乗り込み、エンジンをかける。

 助手席の窓をあけ、市河さんがライフルで

 入り口あたりに狙いをつける。

 月明かりだけなので、かなり暗い。

 俺と三田さんは昼夜兼用の双眼鏡であたりを見渡す。


 すると、大柄の魔物が出てきた。

 暗いので黒色に見えるが、おそらく緑色の個体だろう。

 ホブゴブリンだろうか。


 俺は、フラッシュライト最大光量を魔物に照射した。

 魔物は一瞬立ち止まり、怯んだ顔をしている。


『バシュッ!バシュッ!』


 市河さんは2発連続してライフルを発射した。

 サプレッサーをつけているが、音は案外大きい。


 見事、魔物の目のあたりに着弾したようだ。

 魔物は瞬時に消滅した。



『お見事』


『目のあたりを狙ったんだけど、うまくいったみたいだね』


『姿かたちはゴブリンの大きい奴みたいでしたね』


『ああ、ホブゴブリンなんだろうな』


『オークも問題なくやれそうですね』


『遠距離からね。サプレッサー付きとはいえ、音がかなり出る。付近を制圧していない限り、おっかないね』



 俺たちはホームセンターに入りなおした。

 三人でわいわい言いながら物色していると、


『ひょっとして怪物やっつけてもらえたんでしょうか』


 といいつつ1人の男性が出てきた。

 中肉中背の草食性な雰囲気だ。

 3月なのに、日に焼けて健康そうだ。


『僕はホームセンターの従業員です』


『おお、よく生きながらえましたね』


『ホームセンターの中には食料がたくさんありますから』


『ああ、そうか。僕は市河。こちらは苅屋さんと三田さん』


『僕は中村です』


  名前 中村 新一 なかむらしんいち 

  年齢 35歳 

  出身 大和国

  種族 人間

  特記 身体強化L1 解錠スキルL5


『もしかすると、ゴブリンをやっつけてますか』


『ええ、1体だけですが。スコップで殴り倒しました』


 中村さんは、案外戦闘系だった。


『じゃあ、レベルアップも?』


『はい。なんですか、これは』


『魔物をやっつけると身体強化されるみたいなんですよ。俺らはそれを利用してレベル上げてます』


『はーそうなんですか。ゲームみたいですね』


『ええ。これがひょっとしたらこの国だけじゃなくて、世界的に起きてるかもしれません』


『はあ、世紀末ですか』


 中村さんとはこれまでの経緯を色々話した。

 中村さんのホームセンターでのポジションは園芸担当。

 個人的には野草が好きらしい。

 俺も車中泊で野草には興味があるので、話が合いそうだ。


 あと、鍵開けキャリアは10年以上に及ぶという。

 会社から言われてスキルを取得したらしい。

 レオも鍵開けができるが、中村さんは本当のプロだ。



『ところで、ゴブリンの大きいやつがいたけど、何かわかりますか』


『店でギーギーうるさいときがあったんですが、こっそり覗いてみるとゴブリン同士が争っていました』


『同士討ちですか』


『ええ。すると、勝ったゴブリンに負けたゴブリンが跪いていたんですが、驚くことに勝ったゴブリンが大きくなったんです』


『どういうこと?大きいのはさっきのホブゴブリンかな』


『ホブゴブリンに進化したという説は』


『ほお。ゴブリン同士が争うとホブゴブリンになるか。あれかな。サル山のボスになったということかな?』


『ゴブリンたちのリスペクトを勝ち取るとエネルギーを与えられるのかもしれませんね。俺たちのレベルがアップするように』


『他にもホブゴブリンが増えてくるということかね』


『かもしれませんね。ま、大きいのがいるということを頭に入れて活動しましょうか』


『じゃあ、ホームセンターでいろいろ必要でしょう』


『ええ、中村さん。ここにきた目的はそれですからね』


『こんな世の中になってしまったから、どんどんもってってもらってもかまわんでしょう』



 確保したのは次の通り。


  ジェネレータ数種、ガソリン缶

  フラッシュライト 数種

  手斧、パール、スコップ、スレッジハンマー、ナイフ

  安全靴、ヘルメット、作業着上下、下着、

  ベルト(マガジンポーチ取り付け)、ウェストポーチ

  折り畳み電動自転車

  キャットフード、特にチュール


『(タケシ、ちゅーる、はよ)』


『これでしばらくは大丈夫だな』


 レオはチュールに夢中だ。

 何があんなに猫を惹きつけるんだろう。


 とりあえず、俺たちはこれで研究所に帰投する。


 その後、中村さんにも怪物退治をしてもらい、

 順調に身体強化レベルが3になった。



ブックマーク、ポイント、感想、大変ありがとうございます。

励みになりますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ