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隣町のC町へ1

【隣町のC町へ】異常発生10日目


『それにしても、こんな事態なのに警察も軍隊もやってこない。どうなってるのかな』


『かなり広い規模で異変が起きてるのは間違いないんじゃないでしょうか』


『スマホ、ネット、テレビ、ラジオ、電気がダメ。空に飛行機が飛んでない』


『この国が壊滅してるってことかな?』


『外国もそうかもよ』


『まさか』


『10日たってるからね。外国からのアクションがあって不思議じゃない』


『ああ。この国がダウンしてるのなら、世界経済は大混乱してるはずですからね』


『まあ、その辺はもう少し様子みようよ。とにかく、情報がないんだから。手探りでやってくしかない』


『うん。次はC町攻略ですね』



 C町はA郡の中心で、町役場や交番がある。

 人口は約1万1千人。

 B町よりも狭いエリアに人口が集中している。


 地域の中心だけあって、スーパーとホームセンターがある。

 特にホームセンターは確保したい。

 ジェネレータやら工事道具やらいろいろと揃うからだ。



 B町とC町の境界には幅10m程度の川が流れている。

 その川を越え、田畑に囲まれた道路を2kmほど走ると

 さきほど越えた川に再度出くわす。

 そこから先がC町の中心だ。


 急に集落密度が濃くなる。

 地図によると、それは信号機の数にも現れている。


 B町には信号機が4つしかなかった。

 しかし、C町には少なくとも20以上ある。

 ホームセンターはそんな町の中心のはずれにある。


 俺とレオ、市河さん、研究者の三田さんが、

 そのホームセンターに向かう。


 ただ、その前にB町とC町中心の間の

 人家のまばらなエリアの探索だ。

 動きの速いゴブリンを中心に屠っていく。


 俺とレオで探索、車から中距離射撃で攻撃だから、

 三田さんも緊張しなくなっていた。


 確かに奴等は以前は人間だったんだが、今は違うからな。

 残念ながら、人間以外の何かに変貌してしまったのだ。


 我々は一体屠るごとに手を合わせつつ、

 家の外に出ている魔物やゾンビを倒していく。



 俺たちは魔物討伐を重ねるうちにあることに気づいた。

 昼は魔物の活動が盛んで、

 深夜になるとほぼ全員が活動を停止する。

 生前の習慣に影響される?


 だから、俺たちは夜間を利用した。

 俺とレオで偵察。

 薄暗いライトを付けて近づく。

 これぐらいでは、奴等は気が付かない。


 俺は夜目も効くようになっているから、そのままスナイプ。

 市河さんやその他が攻撃する場合は、

 必要があれば俺のフラッシュライトをあてて攻撃する。



『僕もね、レベル4になったらほんの少しだけど魔物を感知できるようになってきた。10mぐらいの距離なら、たいてい感じ取れる』


 では、残りの人もL4以上になれば感度が上がるかも。

 魔物感知のスキルは非常に有用だ。

 ぜひとも全員につけてもらいたい。


 ただ、魔物探知は完全ではない。

 時々、俺とレオでも魔物の感知ができないときがある。


 レオがいうには、気配を消すスキル持ちがいるという。

 だから、気を抜かずに周囲の状況は慎重に判断したい。





 C町へ至る国道沿いの魔物は見当たらなくなった。

 いよいよ、C町中心部に突入する。


 今までと若干違うのは、集落が密集していることだ。

 だから、魔物やゾンビの数が一桁多いような雰囲気がある。


『今日はここまでにして、また明日の夜に来てみようか』


 そう市河さんが提案する。


『そうですね。ちょっと、魔物が多すぎる感じですね』



 次の日の夜が来た。

 俺たちは車で慎重にC町中心のはずれに来た。

 微速で車を走らせながらホームセンターへ向かう。


 ちなみに車は研究所の社用車のワンボックス。

 ハイブリッドカーで、音が小さい。


 ホームセンターは幹線道路沿いだ。

 幹線道路は町の中心からは若干外れている。



 10分程度でホームセンターにたどり着く。

 駐車場は車が多く、魔物もゾンビばかりが群がっていた。

 イベントがあって、お客さんが多かったのかもしれない。


 俺たちの車はホームセンター手前50mあたりに止めた。

 徒歩で慎重に駐車場に近づき、

 遠目から一体ずつ魔物を排除していった。


 屠るときには音をほとんどたてない。

 僅かな風切り音がするだけで、次々と魔物が消滅していく。

 他の魔物には一切気づかれない。



 数分後、全ての魔物を排除して、

 やはり慎重にホームセンターに向かった。

 ホームセンターの中は真っ暗だ。


『(タケシ、ちょっと待て)』


『なんだ?』


『(つよいまものがいるみたいだ)』


 レオがそう警告する。

 俺も意識を集中させてみる。

 確かに、強い魔物がいそうな気配がする。



『市河さん、三田さん。ゴブリン以上の魔物がセンターの中にいそうです』


 俺たちは小声で確認しあう。


『ホブゴブリンとかか?』


『わからんですけど、そんなところだと思います。どうしますか』


『できれば、クロスボウで排除したいが、無理ならライフルの出番だな』


『とりあえず、ゴブリンクラスを排除しましょうか』


『うん、正面で僕もライフルの準備をしておくよ』


『よし、レオいくぞ』


『(わかった)』


 俺とレオはゆっくりと正面から入っていった。

 営業時間中に異変が起こったはずだから、

 入り口は開きっぱなしだ。


『(タケシ、ひだりおくにつよいやつ)』


『俺も確認したぞ。ボーと立ってるな』


  名前 ー 

  年齢 ー 

  出身 ー 

  種族 ホブゴブリン

  特記 剣L5、身体強化L3


『俺の鑑定魔法でホブゴブリンと出た』


『(みぎからいくか?)』


『よし、いくぞ』


 センターの中はホブゴブリン以外はゾンビしかいない。

 俺たちは慎重にゾンビを屠っていく。

 クロスボウはほぼ無音、

 魔物は瞬時に消滅するから他に気が付かれない。


 右半分のエリアのゾンビは殲滅した。

 さて、左半分だ。


『ガチャッ!』


 ここで俺はヘマをしてしまった。

 棚にある商品をひっかけてしまい、

 派手に床に落としてしまったのだ。


『!』


 目をさますゾンビたち。

 俺はあわててセンターを飛び出した。



ブックマーク、ポイント、感想、大変ありがとうございます。

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