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薬品研究所&製造工場5

【薬品研究所&製造工場5】異常発生10日目


 A郡B町の魔物・ゾンビを討伐する間に、

 みんなのレベルが上ってきた。

 例えば、市河さんは身体能力レベル4になった。


 市河さんの測定は次のとおりだ。


 握力    74kg(43kg)

 反射神経 190msec.(387msec.)

 ジャンプ力 79cm(40cm弱)

 ( )内は60歳男性の平均値


 市川さんは年齢関係なく立派なアスリート並になっている。



『僕のステータスは若い頃以上だな。凄く体が軽く感じる』


『『『私もなんだか体が軽いし、気分が充実してます』』』


 能力値もあがるが、エネルギーも湧いてくるようだ。


『私も喘息の症状が全然出なくなりました』


 梨香は喘息の療養をかねて空気のいいこちらに越してきた。

 随分と症状が軽減したが、

 それでも週1程度の喘息症状がでていたそうだ。



『残念ながら、生き残りの人たちはいませんでしたね』


『うん。町から逃げ出していることを祈ろう』


『あと、動物とか鳥を全くみかけません』


『虫はいるんですけど』


『ペットがいたら救ってやりたい気もあったが、全くいないよね』


『動物と鳥は全滅したんでしょうか……』


 みんな黙りこくる。

 ややあって、


『まあ、とりあえず、この町の魔物やゾンビは排除しました。外部から来るのもいるでしょうが、当面は安心できそうですね』


『そうだね。警戒は必要だが』


 無理やり空元気を出して締めくくった。



 ゼリグナイトもすぐに完成したので、

 空き地で試してみた。


 まず、俺のクロスボウ。

 ゼリグナイトを攻撃すると、見事に爆発した。


 しかし、普通のクロスボウだと爆発しないと思われる。

 それだけ、このチートクロスボウの威力が高いのだろう。

 ※通常のクロスボウよりも20~30倍強い。



 それから、市河さんのライフル。

 500mほど離れての遠距離射撃を行った。


 俺が補助、つまりスポッター(観測手)を担当する。

 と言っても、市河さん所有のレーザー距離計で距離を測り、

 双眼鏡で着弾を確認するだけだが。


 流石に市川さんは射撃が上手い。


『500mなら余裕だよ』


 とのことだ。

 確かに、着弾がほぼ真ん中に固まる。

 動きさえしなければオーク?の目でも狙えそうだ。



 研究所には食堂がある。

 500人分の食料が貯蔵されている。


 腐りにくいものを中心に、

 俺たちの数年分はありそうな量が残されている。


 研究所には当然自家発電の設備もある。

 太陽光発電もできるが、基本は軽油による。


 しかし、軽油ではガソリンスタンへ行くのが面倒だし、

 そもそも、研究所全ての電気を賄う必要がない。


 そこで、太陽光発電を主とし、

 食堂の冷蔵庫と俺たちが隠れているエリアと

 エントランスの扉のみに電気を回した。



 ガソリンスタンドにはジェネレータがあり、

 ガソリンや軽油は問題なく車に補給できる。


 備蓄量も俺たちの分だけならば、全然問題ない。

 地下には十キロリットルのガソリンタンクがある。

 そこにまだ半分ほどガソリンが入っていた。

 5000リットルほどあるようだ。

 軽油も同様だ。



 水は、地下水である。

 そもそも、ここに研究所を作った理由の一つが

 純粋な水を求めたからだそうだ。

 だから、純度の高い水を精製した純水を得られている。


 純水製造装置の維持は問題ない。

 さほど水を使用しないし、フィルター等の在庫は十分だ。

 そもそも地下水をそのまま使用しても我々には問題がない。



『(もんだいあるぞ)』


『そうか?』


『(チュールがへってきた)』


『おお、そういえばそうだな』


『(チュールなしならおれはうごかんぞ)』


 この街のスーパーマーケットにはチュールはなかった。

 隣町にホームセンターとスーパーマーケットがある。

 そこにおいてあることを願ってくれ。



ブックマーク、ポイント、感想、大変ありがとうございます。

励みになりますm(_ _)m

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