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朝を迎えて、俺の大事な仕事である水の入れ替えを手早く終らせ、朝食を済ませると掃除もさっさと終わらせて、採取の支度を整えると俺は森へと走って行った。
いつもと違う様子の俺にリーベ婆さんとブリジットは珍しいものを見たといわんばかりの顔をしていた。
ちなみに昨日、獲得したステータスポイントはすでにSTR値とAGI値に50ポイントずつ振り分けてある。
そのおかげで今朝の水汲みは驚く程、楽になったのだ。
いつもより早い朝の森にはまだ草木に朝露が残っており、森独特の爽やかな空気に包まれている。
そんな爽やかな森の中を駆け抜けるようにスキル『索敵』を使いスライムを探していく。
一番の目当ては青色スライム。残り12匹で1000匹になるからだ。
◇
必死に探しまわり、体内時計で昼前くらいだろうか。いつも以上に索敵を頑張ったこともあり、索敵スキルのレベルも上がり、1000匹目の青色スライムを見つけた。
ステータスを確認し、まだ変化がないことを確かめると俺は青色スライムを倒す。
「どりゃあー!!」
青色スライムを倒した俺は逸る気持ちを抑えてゆっくりとステータスを開く。
名前:今井 りく
種族:人族
Lv:5
SP:5
ステータスポイント:100
STR:70
VIT:20
INT:50
MND:20
DEX:25
AGI:75
LUK:35
《スキル》
生活魔法Lv12/100
索敵Lv10/100
風属性耐性Lv1/10
水属性耐性Lv1/10
《ギフト》
女神の恩情
《称号》
スライムキラー【中】new!
「よっしゃー!!」
俺の心からの叫びである。
森に俺の叫びが響き渡り、一頻り、叫ぶともう一度ステータスを確認する。
間違いなく増えている。そして、俺の予想もどうやら正しかったようだ。
青色スライムを倒したので水属性耐性が追加されている。
予想外だったのは称号のスライムキラーが【弱】から【中】になったことくらいだろうか。
この結果にテンションの上がった俺はその後すぐに赤色スライム、黄色スライムと倒していき、新たなスキル二つを加えていき、更に称号が【中】から【強】、【強】から【極】へと変わったのであった。
名前:今井 りく
種族:人族
Lv:6
SP:10
ステータスポイント:210
STR:70
VIT:70
INT:50
MND:20
DEX:75
AGI:75
LUK:35
《スキル》
生活魔法Lv12/100
索敵Lv10/100
風属性耐性Lv1/10
水属性耐性Lv1/10
火属性耐性Lv1/10
土属性耐性Lv1/10
《ギフト》
女神の恩情
《称号》
スライムキラー【極】
今日の日記は充実しそうだ。
残すは紫・黒・白・銀・金色のスライム。
だが正直な話、銀と金色スライムは1000匹倒せる気が全くしない。
日記にも倒し方とか書いてなかったし、自分なりに何か方法を考えるしかなさそうだ。
その後、俺は紫と黒と白色スライムも1000匹倒してやると意気込み、スライム捜索に専念してしまい薬草類の採取を忘れ、リーベ婆さんからは溜息をブリジットからは冷たい視線を浴びせられた。
※【弱】・・・ダメージ1.2倍。
※【中】・・・ダメージ1.5倍。
※【強】・・・ダメージ2倍。
※【極】・・・ダメージ3倍。
※【神】・・・ダメージ5倍。