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曇
姉は高校生になり相変わらず会話なし。私は受験生。髪の毛は金、授業は体育館の2階の屋根でタバコか保健室。特に気にかけてくれる友達もいないどころかむしろ受験の大切な時期に私なんかと尚更関わりたくない。その時の心境は当時よく聞いてた『X』
奇抜なメイクとファッション。全てを破壊してくような曲調。まさに今の自分にBINGO。帰っては音楽聞いて勉強なんていっさいしなかった。
夏休みがきた。特に何もなし。そんな毎日。ある夜恐ろしい事がおこった。どんな事あっても目も合わさない口も聞かなかった姉が話かけてきた。23時頃だったかな。両親は寝てた。
小さいときから口も聞かなかった姉が「お願いがある。家を出たいんだけど手伝って」って。は❓真面目でおとなしくて自分の意見も言えないような姉が家出を手伝ってと頼んできたのだ。昔から話もしてなかったから心の中は聞きたい事が山ほどあったけど
そのまた別の私は『ここでお姉ちゃんが居なくなればお父さんやお母さんは私にむいてくれる』そう思った自分がいた。驚いたけど今まで他人みたいだったから情はなくすんなり手助けをした。