第69話 帰宅
では、どうぞ!
あの重い空気をどうにかしてくれと思っていたら、運よく昌子さんが帰ってきた。
その後、梨絵が昌子さんに明日から学校に行くと言い出したが、まだ病院の許可が降りないからダメと言う昌子さんと言い合っていたが、梨絵の勝利に終わった。
あの音無しい子がこんなに変わるものかと思っていたら、昌子さんの
「恋する子は強いね」
の一言で納得してしまった。
そういえば、美代子も中学の時に比べてずいぶん変わったものだと思っていた。
俺の事を避けていたかと思えば高校に入った途端に積極的になったし。
こうして昌子さんに助けられた?俺は何とか家に帰ることが出来た。
しかし、明日から梨絵が学校に行くとなると、朝早く家を出て向かえに行かなければならない。
梨絵はまだ1人では外出が出来ないのだから。
最終より一本早いバスに乗ることが出来て、家に向かう。
最近、淳と連絡取っていなかったので、美代子の事もあるし色々聞いてみようとメールした。
直ぐに返信が来て、淳の彼女である緑から美代子をよろしく♪とも付け加えてあった。
やはり美代子は俺との関係を続ける為だけに転校してきたらしい。
まだ高校1年生で親元を離れて暮らすのは勇気がいるだろう。
確かに好きな人と一緒にいたい気持ちは男でも女でも変わらないと思う。
だが、それが結ばれるのか解らない現状であるならば、相当な覚悟が必要だ。
美代子は覚悟を決めてきたのだろうか?
俺と結ばれなくても…
家に着いた俺を待っていてくれたのは、テーブルに置かれた夕食と温かい笑顔を向ける美代子だった。
美代子は俺を待っていたらしく、まだ食べていなかつた。
「食べてて良かったのに」
俺が言うと
「居候の身としてはご主人様より先に食べる訳にはいけません」
「………」
美代子もキャラ変??
「ま、まぁいいや…食べようか?」
少し遅い夕食を美代子と二人で食べる。
久しぶりに二人きりだが不思議と違和感がない。
新しい学校の話しなどの会話も普通に出来るし。
だけど、梨絵の事には触れて来ない。
俺からはっきり言った方がいいのだろうか?




