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約束  作者: 純らん
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第59話 退院

ども!評価はどうした?




残暑厳しかった9月も終わりを迎え、暑さと寒さが入り交じる秋を迎えようとしていた。


あの事故から1ヶ月立つ。



今日は梨絵の退院の日だった。

これから約2週間自宅で経過を見て、学校への通学許可が降りる。


入院していた時見せていた苦しみは無くなっていたみたいだが、またいつ起こるかは解らないので、外出などは一緒にと病院の先生からも昌子さんからも言われていた。


俺にとっては全く異存はない。

梨絵の傍にいる為に今の俺の存在価値があると思っている。

自惚れではなく、人として、男として、友達として当然だと考えていた。







今、梨絵は俺と一緒に梨絵の家に向かう為、駅前を歩いていた。


足の骨折も治り、久しぶりに太陽の光を身体で受け止める梨絵は


「まだ、暑いね」


幸せそうだった。


この分だったら、外出も問題なさそうかなと感じていたが、車への恐怖感は梨絵しか解らない。



今は俺の腕に絡み付く格好で歩いているからいいが、もし俺が居なかったら?

と考えると………





そんな俺に梨絵は


「また考えごと?」


ハッ!


と、視線を梨絵に移すと同時にあの日の事を思い出す。

あの日も俺が考えごとをしていたせいで………



「ごめん」



梨絵に素直に謝った俺は

「何に?何に対して謝ってるの?」


そう梨絵が聞いてきた。


何に?



何にだろう?



あの事故のこと?


一緒に居るのに考えごとしていたこと?


梨絵の気持ちに対してのこと?





すべてだった。


だから俺は


「多分………梨絵が考んがえていることすべてだと…思う」



「…やっぱりね!」


「ごめん」


「クスッ、また謝らないでよ」


「…………」


「行こ♪」


と、また俺の腕を絡ませてきた。


しかし、梨絵は豊です。

美代子とは比べ物にならないほど………






しばらく歩くと梨絵の家に着く。


家には昌子さんが退院祝いなのか張り切って料理していた。


「勝弥君も食べて行きなさい」


昌子さんに言われて俺は梨絵の家に上がった。



母娘の二人で棲む家は綺麗に整頓され、カラフルなカーテンやヨーロッパ製の家具の配置など、殆んど独り暮らしで実用性重視の俺にとっては新鮮だった。


「早く座って」


梨絵が立ち尽くす俺の手を取って席に案内する。


そしてお母さんの合図で梨絵の退院祝いが始まった。




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