第55話 学校
お待たせしました。
俺の決断から時は過ぎ、夏休みも終わり今日からまた学校が始まる。
あの時俺は、笠原が俺を必要としなくなるまで傍にいると言った。
だから俺は、学校を転校した。
彼女と同じ学校に。
幸い、学力的には同じ位だったので、夏休みの終わりに行われた転入試験も無事合格している。
まぁ、ヒロと友美が通っている学校だからレベルはたかがしれている。 逆に言うと、頭が良かった笠原が何故この学校なのかが不思議なくらいだった。
新しい制服を身に纏い、ヒロに案内されて学校に行く。
笠原はまだ退院出来ないでいた。
精神的には落ち着いてきたのだが、もう少し様子みたいと先生に言われていた。
笠原のお母さんもどうせなら足の骨折が治るまで病院いたほうがいいと判断したみたいだった。
笠原のお母さんである昌子さんには旦那さんがいなく、1人で彼女を育てている。
当然、昌子さんは仕事をしていて彼女の傍には居られない事情がある。
だから俺が転校して彼女と同じ学校に行くと言った時は非常に喜んでくれた。
学校に着いて職員室に行き、新しい教室に案内された。
この学校は田舎のせいか俺の通っていた高校の半分ほどの生徒しかいなく、4クラスしかなかった。
そして地元の学生が大半な為、殆んどが知り合いな状況である。
こっちの小学校に通った俺にとってはクラスに何人か知っている顔も見える。
クラスはA組で友美と笠原と一緒だった。
ヒロはC組で、どうして俺だけ〜と叫びながら職員室に行こうとした所を友美に殴り止められたのはスルーしてほしい。
転校生が珍しいのか、休み時間になると俺の周りには人だかりが出来る。
小学三年生の時、同じクラスだったよ。
とか
どうして転校してきたの?
とか
彼氏いる?
とか、はっきり言ってウザイ。
否、ちょっとまて!?
彼氏ってなんだ?
俺はBLではないぞ!!
こんな感じで1日が終るが、俺には全く興味ない。
クラスのヤツと特別に仲良くなろうとも思わないし、勉強を頑張ることもない。
まして彼女を作る事も。
彼氏は番外だが!?
じゃあ俺はこの学校に何しに来た?
笠原を支える為?
それだけ?
俺の心の奥深くにあるものは………
美代子を………
忘れる為……………?




