第54話 決断
どうも。え〜最近評価欄が止まっております。作者は非常に悲しいです!!!
「私は勝弥君が好きです」
笠原が俺に告げたが俺は彼女の想いには答えられない。
俺は美代子が好きだから……
笠原が俺を想っていてくれている以上、俺は美代子を想っている。
だが笠原にとって俺が必要ならば俺は彼女の傍に居なければならない。
それが一生だとしても。
大抵の人間は生涯、何人もの異性を好きになるかもしれないし、1人の人しか好きになれない人もいる。
笠原はどっちだろう?
美代子は?
俺は後者だ…………
「俺は好きな人がいる。付き合っている訳ではないけど、結婚の約束はしている。でも、笠原が俺を必要としているなら俺はお前の傍にいる。………好きにはなれないと思うけど……」
俺は笠原にそう答えた。
笠原は好きになれないと言う俺の言葉がショックだったのか、俯いたまま何も喋らなかった。
沈黙の後、彼女は
「私は……夜が怖い。……目を瞑ると……あの日の事を思いだす。…あの日…貴方を突飛ばした後の…目の前に…ずっと……ずっと車が止まっているの………」
彼女はベッドの上で体を両腕で抱えながら震えている。
俺は笠原をそっと抱き締めた。
変な意味はない。
ただそうしてあげたかっただけである。
笠原の震えも納まり
「私の事、好きにさせてみる」
と、今まで見た事がないような笑顔で俺に告げた。
彼女を支える事は彼女と時間を共に過ごさなければならない。
自分のケジメをつける?
美代子との約束は?
答えは………?
笠原が事故に会ってからずっと考えていた事だった。
だから俺は笠原に
「お前が俺を必要としなくなるまで傍にいるよ」
と言った。
すると笠原は
「一生、必要にならないかもよ?」
と可愛らしく笑いながら答える。
しかしそれでも構わないと思っている。
責任を取るとかではなく笠原が俺を必要とするならば答えなければいけない。
誰でも人から必要とされる事は非常に大事な事だから。
この決断が間違いだとか正しいだとかの答えはないし後悔もしない。
この先に待っているのは真実だけである。




