第44話 好き
最近書いてて思うのですが、作品としての感想もあれば・・・・・
「勝弥君の事、好きだったの」
過去形?だよね??
今さらそんな事言われても俺には答えようがなく
「あぁ、ありがとう!」
と、訳分からない返答をした。
いつのまにかジャンボパフェを完食していたらしく、とりあえず出ようかと喫茶店を出た。
お会計の時、びっくりするほどの値段だったが一応俺が払った。
笠原も払うと言ったが、俺も男だしね?少しくらいかっこつけたいじゃん?
二人で歩いているが、さっきの笠原の告白のせいか会話が続かない。
いくら小学生時代の話しだとしても、まだ3年しか経っていない。
否、3年間という時間が長いのか短いのかは人それぞれ違う。
3年間あれば小学生から中学生を過ぎて高校生になるので長いと感じる人もいれば、俺みたいに幼稚園から今までの10年間美代子を待ち続けていた事を考えれば短い方だろう。
と、美代子の事を考えていた。
あの告白から特に変わった様子も無く過ごしてきた。
美代子は俺の事を好きだと言ってくれた。
嬉しいけど俺が求めていた答えとは違う。
だけど美代子が思い出さない以上、ここで止まっていてもいいのだろうか?
これ以上でもこれ以下でもない。
この関係のまま先に進まないのもどうかと思う。
お互い好き同士なのは確認してあるのだから、過去に囚われず先に進んで、二人の中で新しい約束をしてもいいのではないのか。
そんな事を考えていると
「どうしたの?考えごと?」
笠原が俺を覗くように聞いてきた。
「あっ、悪い…」
「…私と一緒に居ても楽しくない?」
…楽しくない訳じゃないのだが…
「…い、や……」
「……私の家もうすぐだから…ここで…」
「…う、うん…」
「また……また、会ってくれる?」
笠原がどういう意味で言ったのか解らなかった。
それは友達としてだろうか?
俺の事を好きだと言ってくれたのは3年前の事で、今も想ってくれているのだろうか?
俺の事を想っていてくれたのは嬉しいが、俺は美代子の事が好きなのは変わらない。
…………一生。
そんな事を考え、答えに困っている俺は下を向きながら歩いていた。
ブーッッッ
キイイイッッッー
「か、勝弥君!!!!」




