第43話 学級委員長
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俺は今、親父と携帯を買いに街に来ている。
駅前にある携帯ショップで品定めをしていると親父が痺れを切らしたのか、とりあえず契約書にサインだけするから、後は勝手に買って帰って来い!
と帰ってしまった。
これで俺の帰りの手段はバスに決定してしまった。
携帯を見ていると色々な機種があるが、俺は使い慣れている前と同機種を色違いで購入した。
手続きも終わり帰ろうとしたが、まだ早い時間だったので少しぶらつく事にした。
駅周辺は俺の実家とは違くなかなか栄えていて、人通りも多い。
いや、この辺意外では田んぼと海しかないから必然的に駅周辺に人が集まる施設が出来ていてると言った方が正解か。
小学生の頃は、買い物とかは駅前まで来なければ出来なかったしな!
あの頃はなかった有名なチェーン店も出来ている事はなかなか栄えてきた証拠だろう。
少し歩いていると、前から女の子二人組みが歩いてきた。
その子達は俺を見ているような感じで俺もその子達を見る。
何処かで会ったような…
あと少しですれ違うという所で
「……勝弥君?」
「…あっ!」
「やっぱし〜!久しぶりだね♪」
俺に声かけたのは小6の時のクラスメイトだった笠原 梨絵だった。
「…あぁ、久しぶり」
確か、笠原は学級委員長だったな。
もう1人は………?知らないよな?!
と、笠原の隣にいる子を見ていると
「あっ!こっちの子は高校の同級生!」
笠原が説明すると隣に居る子が俺に向かって軽くお辞儀する。
俺も軽くお辞儀して帰ろうと挨拶したら
「今、…暇?」
笠原が聞いて来た。
「暇って言えば暇?…かな!」
もう携帯も買ったし早く帰っても、みんなはまだ仕事しているだろうし。
「じゃあ、ちょっと付き合ってよ!」
と、近くの喫茶店に入っていった。
一緒にいた笠原の友達は用があるからと言って帰って行った。
そういえば彼女の名前聞いてなかったな。まぁ、もう会うこともないしいいか!
笠原と二人で喫茶店に入りそれぞれ飲み物を注文した。
テーブルの上に置かれたのは特大パフェ?とコーヒー。
「…………」
「へへっ。一度、食べてみたかったんだ♪」
「……それだけの量、食べれるの?」
「うん?一緒に食べよ♪」
俺はため息をつきながらコーヒーを口にした。
それから小学校時代の話しや今の俺が住んでいる所や学校の話しなんかしていた。
俺は、小学校の時は殆んど友美やヒロと居たので、同じクラスでも余り仲良かったヤツはいなかった。ただ学級委員だった笠原だけは何かと話しかけて来ていたのを思いだしていた。
「そういえばさぁ、引っ越したの誰にも言ってなかったでしょ?…私には言って欲しかったなぁ〜」
「悪い。…誰も俺の事なんか気にしてなかったみたいだからさぁ!」
俺が笠原に答えたと同時に笠原が口を開き
「そんなことないよ!!!」
と、大きな声で立ち上がった。
周りの視線に気付いたのか顔を紅くして席に着いた。
「…ごめんなさい」
笠原は俯きながら答えたが、俺にはその姿が可愛いらしく見えて
「笠原、なんか変わったな?可愛いらしくなった感じかな?」
俺は思った通りの事を言ったつもりだったが、笠原はびっくりした感じで、俯きながら
「小学生の頃、勝弥君の事、す、好きだった…」




