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約束  作者: 純らん
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第38話

遅くなりました。では、どうぞ。




家に帰ってみんなで準備に取りかかる。


睦美さんと友美は買い出しに行き、ヒロと俺はバーベキューの準備。友和さんは魚を卸している。(なぜかその隣には一升瓶があります)



買い出しから睦美さんと友美が帰ってきたと思ったら


「あっ!お酒忘れた」



と、睦美さんが言ったが

「日本酒ならあるぞ!」

友和さんが隣にある酒を出す。


「それはお父さん用でしょ?若い人もいるから違うの買ってくれば?」


睦美さんが俺に言うので、俺は若い人?と疑問に思いながら酒屋に行った。



この辺は地代も安く一軒一軒に大きな庭がある。俺の家も庭はかなり広く、親父が帰ってくると、庭で宴会が行われる。大抵、俺は友美の家に緊急避難するが。



そんなことを考えながら酒屋に向かうが、都会と違ってかなり遠い。自転車で20分は走らせないと着かない。 小学生の頃は気にしなかったが、高校生になった今では、通う高校よりも遠いいのはどうかと思う。






やっとの思いで酒屋に着き、帰りの途中少し遠回りし、昔通った幼稚園に向かった。


ここには美代子と遊び回った思い出がある。



小さい頃から人見知りだった俺は、父親の知り合いのコというだけで、その子の後ろばかり追いかけていた。


その頃から人気者だった彼女は俺が一人で砂遊びをしていると必ず俺の所に来て声をかけてくれた。

両親が共働きであった彼女は俺の母親が来ると一緒に俺の家に帰り夜になると彼女の母親が迎えに来ていた。


あの頃はいつも一緒にいて、『約束』したのも今日みたいに暑い夕方だった。







もうすべて忘れようとしても、10年間という時間が許してくれない。


この期間中の最大の悲しみは、母親が亡くなった事かもしれないが、それでも勝弥は美代子との約束を思い続けていた。


しかし、美代子から見た勝弥は只の友達でしかなかった。


美代子は他の人を選んだのであって、勝弥は美代子の決断を否定する事は出来なかった。



「…俺も、これからは前に進まなきゃな」




幼稚園のブランコに腰を降ろしながら勝弥が呟やいた。


それは、勝弥が美代子を吹っ切ようと決断した時だった…







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