第32話
新キャラは濃いめです。
辺りを見渡すと田園が広がり、その先には海がある。
今、俺は田舎に帰る途中で電車に乗っている。
昨日の花火大会の後、家に帰ったら、電話があった。
「もしもし?勝弥?」
「あぁ!どうした?」
「どうしたって、お前こそ携帯どうした?繋がらないけど?」
「・・・壊れた。」
「ふ〜ん。まぁいいや!で、こっちにいつ来る?」
「一応、8月入ってからと思っていたけど?」
「・・・明日来ねぇ?」
「なんで?急だな!」
「いや〜・・・友美と・・・な・・・」
「・・・解った、明日から行くよ。」
電話は俺の小学生時代の友人である、山本博一だった。(通称ヒロ)
ヒロは俺と美代子の関係をすべて知っていて、淳以上の友人だった。
昨日の電話によると、彼女である友美と喧嘩したに違わないだろう。
友美も小学生時代の友人で、いつも三人で遊んでいた。
俺が引っ越すときに、友美から告白された事はヒロも知っていて、その後二人は付き合い始めたそうだ。
俺も昨日の一件で、あの街には居づらかったので、誘われたのはちょうど良かったのかもしれない。
約6時間電車に揺られ、それからバスで30分で俺の実家に着く。
ここは海から近く、俺の家の前には海水浴場があり、その先に波乗り場がある。
一年ぶりに帰ってきたが、都会とは違い、何も変わっていなかったことが嬉しかった。
この街は彼女との思い出がある場所だが、ここで彼女の事を忘れようと思っていた。
実家は大きな二階建てで、この家に婆ちゃん一人住んでいる。
自分の部屋に荷物を置き、婆ちゃんと少し話してから友美の家に行った。
友美の家は父親である、友和さんが漁師で、母親の睦美さんが海の家を開いていて、俺は毎年手伝っている。
なぜかこの街の大人は、おじさん、おばさんと呼ぶと怒るので、みんな下の名前で呼んでいる。
友美の家に着くと
友和さんは酒を飲んでいて、睦美さんと友美が食事中、友美の彼氏であるヒロは、玄関で正座中。
・・・修羅場?




