第26話
絵美里&祐介の思いです。
改札から祐介が出てくるのが見えて、俺は軽く手をあげた。
祐介も俺が解ったらしく俺の方に来た。
祐介を後ろに乗せ自転車を走らせたが、会話がない・・・。
考えてみれば、祐介とは会話らしい会話をしたことがなかったから。
人見知り激しい俺には、友達の友達?と一対一は非常に厳しい。
このまま俺の家に連れていっても、絵美里はもちろん俺とも気まづかったら祐介の居場所がなくなる。
俺は家の近くの公園で祐介と話しすることにした。
缶コーヒーを二本買い、一本を祐介に渡す。
すると、
やっと祐介が口を開いた。
「なぁ、お前って絵美里とどういう関係?」
「・・・友達」
絵美里とは知り合ったばかりだけど、たぶん友達だと思う。
異性との友達はあり得ないと考える人もいるが、人見知り激しい俺が、親友にも話した事がない過去を話した事は、友達以上だと考えているかもしれない。
絵美里と初めて会った状況が、似た者同士だった為、俺と絵美里を友達以上にしているのだろう。
たぶん絵美里は、悪い言い方すると、俺を使って祐介との関係をはっきりさせたいと思っているはず。
だから、絵美里が俺の家に泊まる事も、俺が祐介を迎えに行く事も絵美里のシナリオなのかもしれない。
美代子が泊まる事になったのは絵美里のシナリオには入ってないと思うが・・・。
「異性の友達が一人で泊まりにくるか?」
だから、絵美里のシナリオなんだよっ!
俺の家泊まるって言えば、お前が来る事も!
気づけよっ!!
「祐介は絵美里の事どう思ってる?」
(いきなり呼び捨てで呼んでしまったが、男同士だからいいだろ?)
まず、祐介が絵美里との関係をはっきりさせたかった。
「俺は・・・絵美里の事を彼女だと思っているけど・・・」
「好きだと言ったのか?」
「付き合ってくれって言ったのか?」
「彼女だと思っているなら、なぜ違う女と遊園地にいたんだ?」
俺は、煮え切らない祐介にぶちまけた。
俺は絵美里の味方だから。
祐介はいろいろ考えて、俺に話しした。
小学生の頃、絵美里から告白されたけど恥ずかしくて答えられなかった事や、二人で遊びに行ってたりしたから、絵美里も祐介の気持ちに気づいているということも。
はっきり、好きとか付き合ってくれとは言ってないが、キスも体の関係も合ったから解ってくれていたと思ってた・・・と。
遊園地では、たまたま会った部活の後輩に強引に引っ張られた・・・と。
言い訳みたいだが、最後に俺は絵美里が好きだ!とも。
「家で絵美里が待ってるからちゃんと言えよ?」
と、俺が言ったら祐介も、解ってる!と返事したので、二人で俺の家に向かった。




