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約束  作者: 純らん
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第101話 未練

おはようございます。感想などよろしく。





もう戻れない所まで来てしまっている。


それは勝弥にとって梨絵の足よりも痛い決断をした時だった。







あれから他愛もない話しを梨絵としていた。


昼食前には全然話せなかったのが嘘のように。



しばらくするとドアをノックする音が聞こえた。


「は〜い」


梨絵が元気良く返事すると開かれたドアの先には友美と美代子がいた。



「やっほ〜」


と元気良く入って来る友美に続いて美代子が入ってきた。



梨絵の事情を詳しく知らない二人は入院している患者を目の前にしたのが不思議なくらいテンションが高かった。


女の子三人が集まれば騒がしくなるのは当たり前なので話しに夢中になってる間、俺は廊下に出た。


夜の病院とは違って昼間の病院は多少騒がしい。


入院患者が出歩いていたり、その見舞い客や外来患者が大勢いる。



そんな中俺は一人長椅子に腰かけている。


さっきまでの雑音が耳に入らないかのように、どう伝えようか考えている。



美代子にどう伝えればいいのか?


何を伝えれば納得するのか?


誰が納得するのか?




全ては俺の問題なのに…


自分が下した決断が正しいのか正しくないのかは解らない。


俺がこんな気持ちで美代子と居ても美代子が幸せになれるわけがない。


それどころか不幸にするかも知れない。


傷は浅い方がいいに決まっている。


好きな人には幸せになってほしいから。


誰もが考えていることだ。



抑を言うなら……



傍にいてほしい。



願うなら……



このまま時間が過ぎ去ってほしい。



人間誰でも自分は可愛いものなのだから……




叶う事のない願いを胸に美代子に伝えようと長椅子から腰をあげる。



考えごとをしていた時には聞こえる事の無かった騒がしい音が聞こえ始めた。

大きく息を吐き出した俺は膨らんでいる頬っぺたを戻せないでいた。


もう決めたハズなのに…


端から見たら未練たらしいかもしれない。


でも…



それでも…




俺は美代子が好きだから幸せになってほしい。



俺では美代子の期待に答えられないから。







頬っぺたが小さくなった時、息を飲み込むように三人が待つ病室へ歩き出そうと後ろを振り替えると






美代子一人が佇んでいた。




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