第1話
がんばります
「かっちゃん、こっちだよ〜」
「みっちゃん、まってよ〜」
ドデッ
夢か…
俺は10年前の事を夢見ていた。
俺は立川 勝弥
今日から俺も高校に入学する。
高校といっても対した高校ではなく、ただ家に近いから選んだだけ。
シャワーを浴びて、朝食のパンを食べていると携帯が鳴った。
「もしもし、勝弥?」
「おぅ!どうした?」
「今日、初日だから一緒に行かねぇか?」
「…いいけど、彼女は?」
「だから、四人で行こ〜かな!って。感謝しろ!?」
「…解った。もう少ししたら行くよ」
と、携帯を切った。
電話の相手は俺の中学からな親友である、城川淳だった。
中学のとき、この街に引っ越してきた俺によく声をかけてくれて、テニス部に誘ってくれたのも淳だった。
今では一番の親友だった。
淳はイケメンで話しやすいタイプの人間で誰からも好かれる男だ。
まったく俺とは逆の人間なのに、なにかと俺の面倒を見てくれるいいヤツである。
…しかし、四人で行くとはな〜
かなり嬉しい!
凄く嬉しい!
四人って事は、俺と淳と斎藤緑と愛川美代子の四人だろう。
緑は淳の彼女で、強引タイプの美少女。淳とは美代子含めて幼馴染み。中1から二人は付き合っている。
もう一人の女の子は美代子。
おとなし目の美少女で、彼氏いない為か、やたらモテル。
ちなみに俺とは中二から同じクラス。三年間同じ部活。
しかし一回も喋ったことはありません。
なんか避けられてるみたい…
そんな事を考えていると、5分で淳の家に着く。
「「「おはよ〜」」」
すでに三人揃っていて、俺も事務的に挨拶を返す。
高校まで自転車を走らせていると
「みんな同じクラスだといいね?」
と、緑が言う。
「10クラスあるからまず無理だろ?」
淳が答えるが
「そんな事ないよ。運命を信じよう!」
「そうだな!信じるか!」
…勝手にやって下さい、バカップルが!!!
俺は何でコイツらと一緒に登校してんの?
話しに参加出来ないから別に要らなくね?
と思いながら隣を見ると美代子と目が合った。
と思ったら反らされてしまった。
俺は美代子に何かしたのかな〜と中学時代を思い出したが、ほとんど話しもしてないのでよくわからなかった。




