03話 ファンタジーな生き物に出会いました
土江蒼依が新たな名前『ジルベルト・ライトニング』という名を得てから半日が過ぎた。
またの名を気絶という。だって、あんな眩しい光に当てられて正気であるはずがないでしょ?
目が覚めたら、シルビオ君はおらず、その代わり置手紙と妖精が気持ちよさそうに寝ていた。
置手紙の方を見てみるとどうやらシルビオ君からの手紙だった。
その置手紙に触れるとシルビオが映像としてが出てきた
『これを見ているってことは気が付いたんだね。
気を失ってしまったからその子についての説明ができなくてごめんね!』
説明、と書いてあってこの子の事かな?と思いながらその続きを読む。
『手紙と一緒にいるのは案内人。君が手に入れたスキルを教えたり管理してくれる子だよ。まあちょっと難ありだけど。君が歩む道に幸があらん事を祈ってるよ。シルビオ』
ちょっと待って、妖精なんだけど??
「んー…、うるさいなぁ。ゆっくり眠らせろよ…」
案内人と呼ばれる見た目が妖精の男の子が起き上がってきた。柄悪いな!?
「あ、お前やっと起きたのか!」
妖精君は、目を覚ました途端私の前をふよふよと浮かび上がる。
どうやら、私が起き上がるまで起きていたがその間に眠ってしまったらしい。
「さて、自己紹介をするとしよう!俺は、案内人だ!貴重な存在なんだぞ!」
キラッと効果音が付きそうな表情でイラっとしてしまうがまあ悪い妖精ではないんだろうと、楽観的な感想を想う。
案内人とはなんだろうか。というかを聞くと丁寧に教えてくれた。
案内人とは異世界から転生してきた人間をこの世界で生きてもらえるようにしてもらうための者らしい。
まず見た目が千差万別といった感じで、姿形がバラバラらしい。中でも妖精タイプは貴重でなかなかお目にかかれないらしい。
次に案内人が行える事は、スキル管理及び鑑定を行うらしい。ゲームみたいだけどドラゴンになった時点でゲームみたいだよな。
見た目がチャラいけど説明がうまいのには納得がいかないけど。
「目が覚めたってことで早速で悪いけど所有者の証として名付けをしてくれよ」
所有者って…、君は妖精なのになんか所有っていやだな。
妖精君は「早く、はやく!」と急かしてくるので名前を考える
案内人といえば、物語かな。物語、テイル!そうだテイルにしようかな
そう思った瞬間、眩い光が私を包み込んだ。
光が徐々に終息した後に妖精君もといテイルから機械の音声が聞こえ、目の前に文字が現れた。
<案内人/テイルの所有者となりました。>
ステータス
名前:テイル
所有者:ジルベルト・ライトニング
種族:妖精
称号:案内人
技能:案内人固有スキル『スキル管理,解析』
「テイル…!テイルかぁ!」
何度もテイルとつぶやく妖精君もといテイルは嬉しそうに自分の名前を呼んだ
(嬉しそうだからいいか。)
と喜んでいるテイルを視つつそんなことを想った。
「改めて俺はテイル!よろしくなジルベルト!」
(よろしくね、テイル)
間が開いてしまいましたがこれからは定期的に上げていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。