背中を
医者見習いといいつつもこの男もでっけーんだよな(笑)
温花はあんなにわかりやすいのにこと男は気づかないもんなのか?それにあのとき――。
熱で顔を真っ赤にしている男は仕方なさそうに肩に乗っている(笑)
――されて、水路に飛び込んで、お調べ……仕事を夜通しして、そりゃ風邪ひくよな〜(笑)
楊兎「なぁ?」
红京「なんですか……」
楊兎「あれはなんだったんだよっ(笑)」
红京「あれってなんですか……頭痛いんですからこれ以上考えさせないでください。あと、もう下ろしてください。歩けます」
面白くて肩が震える。
红京は迷惑そうに肩から降り、衣を整える。
熱があって体調の悪い男が真面目な行動を取ってさらに面白くなる。
红京「……何がそんなに面白いんですか。将軍は気を引き締めてもらわないと困ります」
楊兎「なぁ、红京さー、温花水路落ちた時に口付けたよな?」
红京を見下ろすと一瞬目を開いて、また冷静に歩き始めた。
红京「はい、そうです。呼吸を確保するためです」
楊兎「でもさー、1回じゃなかったよな?(笑)」
红京「……どうして貴方は嬉しそうなんですか。1回で呼吸を確保する方が難しいですよ」
楊兎「へぇ〜(笑)……でも明らかに蘇生終わってただろ?」
红京は沈黙し、視線を逸らした――。
红京「……あのときは、判断が鈍っていました……経験不足です」
楊兎「ぶっ!(笑)……にしては味わってたな〜……(笑)」
红京「なっ……!そんなつもりではないです!」
楊兎「美味しかったか?(笑)」
红京「将軍が何を言っているんですか?!温花はただでさえ華有様に目をつけられているのに……楊兎将軍までそんなこと言わないでください……」
楊兎「誰かに言われたのか?――红京お前は媚薬を混ぜられたんだ。仕方ない」
红京「媚薬――?」
楊兎「温花は毒、红京はお調べ用。――手が早いよな〜」
红京「だからですか……」
楊兎「にしても、红京があんな大人な口付けするとはね〜(笑)お兄ちゃんびっくりだよ〜(笑)温花記憶なさそうでよかったよな〜(笑)」
红京「あ――いや――……」
あのとき、あの人の体は――。
それに気がついて俺は――言えるわけない――。
必死で蘇生していたはずなのに。媚薬のせいと言っても――。
谢琦様にはそれがバレていたんだろう――。
呼吸蘇生のため、媚薬を飲まされていたからと言って……皇帝陛下の妃に手を出してしまったことが事実になれば温花はどうなる――?
红京「――反省しています」
楊兎「いや、こんなこと将軍、皇帝が作りたい国じゃねえ。巻き込んで悪かった。医者も気を引き締めていこうな!(笑)」
顔が熱くなり、冷や汗をかき、情報と感情が追いつかずどうすればいいのか分からない。
楊兎将軍は俺の背中を強く叩いた――。




