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終わりと始まりの花【新章準備中】  作者: はな
温花【後宮編】

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騒がしい墓場からの挑戦状✿

◇いつも見てくださる方、最新話から楽しんでくださる方も、本当にありがとうございます!

◇執筆・なろう共に初心者ですが、一話一話大切に書いております。温かい目で見守っていただけると嬉しいです。


 華国ふぁこくの後宮の一番奥に位置する「墓場」。

 辺りは手を付けられておらず、まるで宮中とは別世界の草木生い茂る森の中にある。

 

 皇太后・鳳華殿ほうふぁでんへの挨拶を無事?終えた女たちは墓場の屋敷を駆け回り、鳥たちに負けない声が響く。


 温花(うぇんふぁ)「あー!こっちー!いやぁあ!」

 陈莉(ちぇんりぃ)「お嬢様こっちに持って来ないでくださいっ」


 動物が駆け回っているのか、ここは戦場なのか目の回る速さで動き回っている。

 あの鳳華殿ほうふぁでんで着飾っていた人物とは思えないほどの姿。


 「ふっ――(笑)」


 思わず腹から笑がこぼれる。

 

 2人は来客が珍しいのかこちらを見ると固まって動かない。

 だが顔を見ると、思い出したのかハッとした顔と手をぽんと叩き謎めいた動きをする。


 温花(うぇんふぁ)「あ!昨日は助けてくれてありがとうござ……ぎゃぁ……!」


 大きな声を上げ、また走り出す。

 目まぐるしい光景と言えば狩りか、剣技の特訓。騒がしさはそれ以上か――(笑)

 

 衣の裾は手繰り上げ、品というものがまるでない。腕には妙な物を身につけ、手に棒と箒を持ち戦っているのか、掃除をしているのか見当も付かない装い――。


 陈莉(ちぇんりぃ)「お嬢様今度は蛇です!」

 温花(うぇんふぁ)「蛇は飼っておこう!虫食べてくれそうだし!」

 陈莉(ちぇんりぃ)「何をおっしゃっているのですか!これは毒蛇ですよ!」


 侍女と共に毒蛇から逃げ回っていたのか……(笑)飽きない女だ……(笑)

 軽く剣で真っ2つにすると、キョロっとこちらを見たかと思えば両手を上げ嬉しそうに飛び跳ねる。

 

 温花(うぇんふぁ)「ええっ?!宝玉のお兄さん……ありがとございますっ!天才っ!」


 遊ぶはずが、また遊ばれているのか――。

 侍女はこちらの様子におびえた様子で、まさに小動物のよう。慌てて主人の装いを正そうと必死に追いかける。当の本人は動きにくい状態にされ不満な顔。

 

 温花うぇんふぁ「墓場は退屈かもですよ~?」

 「ここは宮中で一番退屈凌ぎができる場所だ。(――侍女、余計なことは言わないよう)」


 温花(うぇんふぁ)には何者なのか知られぬよう侍女に釘を刺す。

 朕の言葉に逆らうことができないこと、分かっているだろう。

 頭を静かに縦に振り、一歩下がる。朕と妃の邪魔をすることは許されない。


 温花うぇんふぁ「虫退治が忙しいです。後宮素人相手にこの屋敷案内するから『墓場』なんて言われることになるだよね~(笑)。皇帝は知ってるんですかね、ここ」

 

 頬を膨らませ、目を細めて箒を握りしめ、泥を履く。

 先ほど毒蛇から逃げ回ったお前たちが土をあげていることが原因のようだが……?(笑)


 「皇帝相手に下級妃が文句垂れ流すのか?」

 温花(うぇんふぁ)「住める環境にしてない皇帝が悪いですよね!綺麗な桜の木くらいプレゼントしてくれてもいいのに〜!」


 こちらの顔を見て笑いながら掃除を続ける――。

 墓場の屋敷があることを知っていたが、まさか住んでいる妃が居るとは。

 張宏ちゃんほんと話し込むことになりそうだな。報告書が遅れているのか、それとも報告するつもりが無かったのか。

 俺にねだっているのか、皇帝にねだっているのか――。

 

 「なぜ桜なんだ」

 温花(うぇんふぁ)「え?言ってもいいんですか?(笑)」

 「なぜダメになるんだ」

 温花(うぇんふぁ)「男の人が女の人に花の話を聞かされると、その女の人のこと思い出してしまうらしいですよ〜(笑)」


 少し悪そうな顔をしてまるで悪人の取引のようだ。

 「桜」は温花うぇんふぁが一番に思い出される――。

 花と言われれば温花うぇんふぁの言葉を思い出す――。

 これはまた一本取られた、な(笑)

 

 「なるほど」

 温花(うぇんふぁ)「と、言うことで皇帝陛下が桜の木を送ってもらえたとき、綺麗な屋敷って思えるように掃除頑張ってきます〜!」


 そもそも――。

 後宮で妃の屋敷を訪問できるのは朕だけ。

 朕が屋敷に来る意味も分からずに後宮へ入ったのか?

 まだ気が付いていないのか?


 そうか、朕がどのような人物か温花うぇんふぁの中で計っているということか?

 朕を試す、いい度胸だ――。



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― 新着の感想 ―
「後宮素人」いい度胸ですね、本当に(笑)桜の木は増えるのでしょうか?www
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