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63.最終決戦、開幕

大地を揺るがす史上最強の魔王、デビル。彼こそがこの世で最も強い存在。世の中を統治する力を持っている。勇者たち以外の人間は、彼の命令に沿って操り人形のように動いた。

「まずは、お主らの働きに礼を言おう。わしをこの世に復活させてくれたことに感謝しよう。」

「復活させた?」

「ああ、その通りだ。お主らが倒してきたモンスターの怨念が、溜まりに溜まってわしを実体化したのじゃよ。というわけで、お主らにもう用はない。」

魔王が片手をあげると、空中に凄まじい速度の風が吹き抜けた。

俺たちの身体は、一瞬にして、遠くまで飛ばされた。

まずいな。俺たちは全員離れ離れ。空を見上げると、鳥の姿があった。

そう、アスカだ。彼は俺の方に向かって飛んできて言った。

「ルーカス。急がないと、人類滅亡の危機だ。デビルの目的は、自分の手で思うように操れる世界を作ること。そこに人間は不要。勇者たちも、そのうち1人ずつ消されていく。いや、正確に言えば消されるか、奴の操り人形になるかのどちらかだ。」

ジョセフは、魔王と1対1で対峙していた。魔王デビルは、実に堂々とした足取りでゆっくりと彼に近づいてくる。ジョセフがデビルに勝っている点は、スピードくらいなものだ。そのことは、彼にも良く分かった。素早い動きで逃げ回りながら、急所目掛けて、銃弾を何発か発射する。だが、銃弾は、デビルの身体の前で止まって、地面に落ちた。そう、デビルは時間停止能力も所有していたのだ。

「くっそ。」

ジョセフは舌打ちをすると、今度はライフルを取り出した。それをデビルに向かって何発も食らわせる。だが、魔王である彼の身体はビクともしない。魔王は、彼に向かって留めの一撃を放った。ジョセフは思わず目を瞑った。再び目を開けた時、彼の視界にはまさに地獄のような光景が写り込んできた。オリビアが、剣で、力いっぱいその攻撃を受け止めていたのだ。そして、後ろから来たジャックが、ジョセフの身体を運んでいった。

「オリビアー!!」、ジャックに抱かれながら、ジョセフは叫んだ。あの攻撃を諸に食らったのだ。おそらく、彼女はもう…

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