33.少し気を抜きすぎたな、まあ休憩にはちょうど良いか
俺が、モタモタシテいる間にジョセフたちは1体だけレベル4のモンスターを倒し終えたようだ。
俺としたことが、奴らにこの時点で1体のモンスターを倒させちまうとはな。
少し気を抜きすぎたな。まあ休憩にはちょうど良いか。
だが、この前から追っているモンスターはまだ倒せていないな。
やはり人の身体に出入りできる能力は厄介すぎる。
あいつがこのステージ4のラスボスってとこか。
まあ、後回しにするのが最善の選択だろうな。
奴にはビクトリアに監視を頼むとするか。
さてと、俺は早速次のモンスターを倒すぜ。
得意の占いで出現予測をする。奴が現れる場所は校庭。
卓越した剣の使い手のようだ。
あんな獣が剣を器用に使えるなんて、驚きだな。
まあ、ここはミアに任せるとするか。
「仕方ないわね。付き合ってあげる。」
彼女は俺の提案を快く受け入れてくれた。相変わらず、良く分からないな、彼女のことは。
ただ、以前より表情が明るくなった気がする。
それは俺にとって直感的な実感だ。
ミアは、太陽に背を向けて敵を待ち構えた。
まさに、宮本武蔵流だな。人間相手だったら、相手は不利な状況になること間違いない。
しかし、相手はモンスターだ。太陽の光で目が眩むようなことがあるかどうか。
地面が盛り上がって、何者かが姿を現した。
標的のモンスターだ。隠れもせず、堂々と俺たちの方向に向かってくる。
よほど戦いに自信があるのだろう。
俺たち2人に臆することなく接近してくる。
ミアが剣を構えた。