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29.問題が余計複雑になったな

俺は放課後、ある人物に呼び出された。

今日は幸いバイトも入っていないことだし、彼女に付き合うことにした。

そう、言い忘れていたが俺は週2でアルバイトをしていた。

まあ、簡単に言えば飲食店だな。俺を呼び出したのはソフィア。

彼女は俺を高級そうな焼き肉店に連れ込んだ。

「それで、話って、何だ?」

「単刀直入に言うわ、あなた、オリビアと関係を持ってるの?」

「は?オリビア?なんで俺が彼女と?」

「実は、昨日、見ちゃったのよね、私。あなたが彼女と階段で近距離で並んでたところ。」

ああ、昨日のことを言っているのか。面倒だな。

まあ、俺の正体が勇者だってことは言えねーし、どうかわすか。

まあシンプルに行こう。

「ああ、あいつは俺に告白してきたぜ。けどお断りした。」

「え~? ほんとに? ならまだ付き合ってないってことね。」

彼女は目を輝かせて俺に接近してきた。

嫌らしく身体を俺の顔に当てて、更に踏み込んだ質問をしてくる。

「そんで、ルーカス君はさ、好きな子とかいないの?」

「今は特にはいないな。」

ソフィアは目に見えて落胆した表情をした。お嬢様だけあって色気は十分だが、表情は手に取れるかと思うほど分かりやすいな。

しかし、ミアがなぜ俺に対してだけ態度を変えるのかという疑問もまだ解決できていないのに、まさかソフィアが俺に更に接近してくるとはな。

俺は頭を抱えた。

もう何がどうなってんだか。

やはりラブコメなどという未知の領域に踏み込むべきではなかったのかもしれない。

問題が余計複雑になったな。

レベル4のモンスターは全員で9体。まだ、1体しか倒せていない。人間関係もグチャグチャだというのに。

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