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13.何だ、このラブコメのような雰囲気は

次の日の朝、俺は起きるとミアと目があった。

しかし、彼女は気まずそうに視線を逸らした。

昨夜のことを引きずっているのだろうか。

俺に話しかけることさえ、緊張している様子だった。

俺も彼女に対してどういった対応を取れば良いのか分からなかった。

お互いにどことなく緊張していて、会話がたどたどしい。

何だ、このラブコメのような雰囲気は。

お互い、両思いだけど、相手の出方を伺っているような感覚だ。

人が初恋をするときの不慣れな感じと言っても良い。数時間それが続くと、俺は遂に耐えられなくなってきた。

「あの…」

俺が言葉を発する前に彼女が口を開いた。

「ルーカスさんも、異世界転移してきたの?」

俺は耳を疑った。確かに俺は異世界転移してきたからここにいる。

それを知っているということは、彼女も俺と同じなのだろうか。

俺の心の中の想いをくみ取ったように、彼女は静かに呟いた。

「私も事故に遭って、違う姿となってこの世界に来たの。私ね、現実世界で好きな人がいたの。その人はゲームが好きで1日4時間はやってたわ。勉強も運動も万能で、見た目もそこそこ良かった。なのになんでモテないのか不思議だったわ。」

何で俺にそんなことを言うんだ。そう言いたげな俺の顔を見て彼女は徐に言い放った。

「その人、なんかあなたに似てるわ。やる気はあまりないけど、何でもできるようなその雰囲気が。」

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