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第三話 断罪の剣の過去 ①

追記・元第二話が長すぎたので、分割しました。




古代神殿『世界の始まり』。その祭壇の中心に一本の(つるぎ)が突き刺さっていた。

そんなある日……


(……ここはどこだ?ここは……祭壇?祭壇の上にいるのか。とりあえず祭壇から下り……あれ?う、うごけない。動けないだと!!……そうだ、思い出したぞ。たしか俺はここで『浄化』をしたんだっけ。でもあの時はまだ、人間だったはず。では何故動けない。そうだ、たしか『鑑定魔法』があったっけ?ちょっと使ってみようか)



ステータス


名前・断罪の剣


レア度・EX クラス・創世級(ジェネシス)


魔力伝導率・SSS 耐久度・∞


称号・断罪の象徴、世界の救世主、知性ある(インテリジェンス)武器(・ウエポン)


固有スキル・永遠不滅


固有魔法・断罪魔法


スキル・念話、ステータス偽造、变化(へんげ)、鑑定魔法



(ほうほう、なるほどなるほど、インテリジェンス・ウエポンだと。ようは人間ではないと。うんうん、わかってた、わかってましたよー。……っっって、人間じゃないだとーーーーーー!!何故、何故なんだ!何故こうなった!ってこの刀、前世の俺が使っていたものじゃねーか!!称号なんかたくさん付いているし、『世界の救世主』ってなんだ!?)



称号『世界の救世主』

世界を争乱の渦から救った英雄としての称号。



(一応、世界を救えたようだな。お、なんかメッセージがきてるな。誰からだ?)



世界の創造神から『世界の救世主』へ


はじめまして、儂はこの世界の創造神ダイムじゃ。

あのときは自らの命を使い、世界を救ってくれたことに感謝するのじゃ。お主はあの時、たしかに絶命した。だが、世界の平和を守るためには、お主のような象徴が必要なのじゃ。

そこで、創造神・生命神・技能神・魔法神の力を使って、お主を象徴として武器に生まれ変わらせたのじゃ。人間することも可能じゃったが、そちらの世界ではお主はもう亡き者兼英雄扱いされておる。いきなりお主が現れたら混乱するじゃろう。さらに、お主が消えてから何百年間は『断罪者』として他の者に役目を果たしてもらっていたのじゃ。

だが、生前のお主レベルに到る者などいなかったのじゃ。もっと言ってしまえば、段々と弱くなっていったのじゃ。このままじゃまた、あの出来事が起きてしまうかも知れぬ。

なので、お主がサポートしてやるのじゃ。それが今のお主のお役目じゃ。これから頼んじゃぞ。では、また。



(……。今後会ったら一発ぶん殴ろうか)


俺は密かに決めた。そもそもどうやって動けっていうんだ。完全に地面に刺さっているし。


「へい、ボス。ここでっせ」


(なんか声が聞こえるな。まさかのここで救世主が……)


「ここか、古代神殿。いい拠点になりそうだな」


うん、盗賊だな。救世主でもなんでもなかった。えっ、なんでわかるって。そりゃ『断罪の象徴』やってるからな。見ただけで分かる。罪の重みが数値でわかる。因みに数値の範囲は、『0』〜『100』・『∞』。『0』は無罪、『1』〜『100』は有罪。『∞』は『大罪系スキル』所持者のみの扱いになっている。

このボスと言われている人の数値は『29』で最大になっている。最低数値はなんと『0』。以外だったな。とりあえず、モヒカンで屈強な男、ボスのことを『鑑定』してみようか。



ステータス


名前・ボム 年齢・39歳 性別・男 種族・人族


レベル・Lv31


体力・1250 魔力・614


スキル・剣術Lv4、威圧、隠密行動



うーーん、まー標準ってとこかな。前世の俺がLv320だったから俺的には底辺レベルだけど。


「ボス、祭壇のところになにか刺さってますぜ」


あ、ようやく俺に気付いたようだ。


「ほう、刀か。いい武器だな。貰っとくか」


え、装備者が盗賊ってとってもやだな。

ボムが俺に触れた瞬間……。


「う、うぐ、がぁ、ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


突然、ボムが苦しみだし口から血を吐き出し絶命してしまった。


(あれ、なんか勝手に死んじゃったな。お、なんか動けそうだ。うぉぉぉぉぉ)


「お、おい。か、刀が…刀が浮いた、浮いたぞ!」


お、おぉぉぉぉぉ。浮いた、浮いたぞ。一度は試してみたかったんだよなー浮く感じ。

とりあえず、断罪するのが俺の使命だから。


「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」


「や、やめてくれー」


「し、死にたくない」


次々と斬り殺していく。ほとんどの盗賊は数値が10以上だったので、断罪していく。0のやつもいたのでそいつは生かしておく、俺は優しいからな。


おっと、つい張り切りすぎてものの3秒で終わってしまった。つまらんな。

数値0だったやつはどこかへ消えてしまった。しょうもないやつ。


(そうだな。暇だからどこか街に行こう)


そう思い、俺は神殿の入口に向かった。




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