天使たちの人手不足。
なんとか更新です、はい、短いですが新たな問題が浮上します。
そこから始まる新たな構想もとい、抗争。熱くなる予感。
やっぱり神と言ったら、アレですよね?
あ、新作始めました。『スマホが異世界転生し、僕は現世で生き恥を晒してます。』タイトル通りスマホが、異世界転生します。え? 意味がわからない? ごめん、僕もわからない。是非ともそちらも応援よろしくお願いします。
どうしたものかしら? そう思いながら天使にしては大きな胸の下で腕を組み思考する。
神様不足はわかっていたので、サポートに天使たちを送り出した。そこはいいのだ。サポートこそが喜びで、それこそが存在意義なのだから。
問題は、神様の数はやや回復傾向にあるものの、それに乗じて仕事が増えている事である。神様の仕事も、天使の仕事も。明らかに天使たちが足りなくなってきているのだ。
今日明日の話では無いが、恒常化するのは間違いないだろう。はたして、落ち着くまでに、何人の天使が堕天してしまうのか、大天使は頭を抱える。
神様は増えるのに、天使たちの増加は微々たるもので、このままでは、天界のお店が大変な事になる。
神様の癒しこそが天界の店の目的なのに、その癒しを与える側が、疲労困憊になりかけているのだ。
先日報告に上がった、神様に癒しを与えるはずの天使が、神様に看病され、大変うらやましい。体調が回復するまでつきっきりで料理などを振る舞って貰い、今では神様の家で過ごす事になった天使。
店で倒れた彼女を、横抱きに受け止め、そのまま天界の神様の家で看病してもらったらしいのだが、これは羨ましいだけでなく、大問題である。
このままでは、多くの天使が、敢えて頑張り過ぎてしまう。えぇ、わたしも含めて。しかし、そんな事を許すと今度はお店が運営出来なくなる。
だから、天使長を務めるわたしは、転生課の神様にこう提案したのだ。
「転生者の転生先を、天界の天使に出来ませんか?」と、それを聞いた神様は、即座に走り去って行った。きっと、今頃本来はサポートすべきわたしたち天使の為に頑張ってくださってると、そう思うと胸が痛む。
◆◆◆
「よく集まってくれた。同志よ」
「なにがあった?」
「まずは、落ち着いて聞いて欲しい。同志達よ、天使は好きか?」
「好きか嫌いかではなく、愛している」
「ふむ。一つの案が天使長からもたらされた。転生者の一部を天使として転生出来ないか? と」
一気に熱狂に包まれる彼らを手で制し、落ち着かせる。
「落ち着け。これは、我らだけでは如何ともし難い。理由はわかるな? そう、我ら神は一枚岩ではないからだ。だが、それこそが、今回の案にはこの上ない力となるだろう。エルフの奴ら、ケモナーの奴らを引き入れ、転生課課長を落としに掛かる。囲炉裏の奴らは、正直敵にも味方にもしたくはないが、背に腹は替えられないと考える。異議は?」
「よろしい、では、各自全勢力に使いを出して欲しい。『夢が叶うとしたら、それはとても素敵な事』ただ、この一言でいい、多分彼らは気付きコチラに接触してくるだろう。行け、同志達よ!」
会場からゾロゾロと出て行く神々の眼は真剣そのものだった。だから、提案した神も安心していた。
一つの問題を見逃すほどに、勝ちを信じて疑わなかった。
後に、これが引き金となり神々の黄昏が起こるとも思わずに。
やっぱり、ラグナロクはロマンですよね?(ゲス顔)
神々の黄昏。黄昏ですよ? もはや、ネタとしか思えません。(失礼すぎる)あぁ、遠い眼で黄昏る神々が目に浮かぶようだ。