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神の憂鬱。

 ほんっとうに、すみませんでしたぁああっ!


 五月一日に上げる? まっこと適当な約束をして申し訳ありません。


 言い訳を、許していただけたら、と。


 今澤麦芽はエネルギー切れを突如起こしてしまいました、はい。良作欠乏症です。


 ですが、良作にようやく巡り合い、満たされて帰ってきました。


 誰か、Kindleとかで、良作教えてください。(恋愛もの、異世界物、なんでも)


 まぁ、今回は、この話の元となる、糖類マシマシの作品です。こう、胸を掻きむしり叫びたくなる様な甘々なヤツ。えぇ、ただいま麦芽は急性恋愛糖尿病を罹患してます。


 誰か、助けて。

 ふぅ、今回も良かった。そう心で呟き、手元の紅茶を一口すする。


 絵の神が現れたあと、不思議なことに『娯楽』関係の神が増え、休日を彩る娯楽品が溢れ、心なしか、天界、神界ともに少し明るい空気を纏う様になっていた。


 そして、今も、新たな小説を読み終わった神が紅茶を飲みきり、テーブル上に積まれた、手にしていたタイトルの一巻へと手を伸ばす。


 新刊が出るたびに、その神は同じことを繰り返して、さらに作品への愛を深める。


 それから、数時間後、読み終えた小説をテーブルに置き、呟く。


「尊い」と、下界の者たちからしたら、『尊い』存在が創作物を尊ぶという、よくわからない状況であるが、ここは神の家のバルコニーである。他の者の目は無い。そして、続く様に呟くのだ。


「はぁ、消えたい」と、神として消えるまで仕事は続く、そして、消えた後に輪廻の輪に帰れるわけもなく、消滅する、とは分かってはいても、やはり、小説のような世界観に憧れを抱いてしまうのである。


 かわいいヒロインとの砂糖マシマシ、恋愛糖尿病待ったなしの展開に。


 だが、ここでこの神は気づくことは無いのだ。重要なことに。


 それこそ、下界ではありふれた常識に。神界や天界といった穢れから、疎遠な世界。だから、知らないのだ『創作物』が、なにゆえに、『創作物』と呼ばれるのかを。



 有り体に言えば、描かれている様な恋愛は、何度下界で生まれ変わろうと、味わうことが出来無いと言うことを。


 なにしろ、その世界が生み出されていたとしても、そこには、既に主人公である彼、または彼女が存在し、他者の入り込む余地など無いのだから。


 だが、神は刊行本を読むたびに願ってしまうのだ。この世界に生きたい、と。


 むしろ、神界や、天界には女神、天使など正直言えば、下界の比では無いほどに見目、中身が共に綺麗で、可愛い異性が多いこと、その事実になぜ気づかないのか? とは、誰も言えないのだ。


 神が神たる所以である。見目、中身、全ては彼にとっては些細な事となっている。つまり、『創作物』の中の登場人物に恋をしてしまっているのだ。


 創作物により、認知され、世界が生まれる。ならば、恋した登場人物すらも存在する事になるからだ。


 しかし、ここで、彼は現実から目を逸らすのだ。主人公が邪魔であることに。


「はぁ、ほんと、どうしよう」


 柔らかな、しかし、日の傾き出したバルコニーに抜ける風はどこか冷たく乾いき、神の呟きを乗せ消えていく。


「あぁ、仕事したく無い」


 こうして、娯楽品は溢れ、休日の神々や天使達は活気に溢れたが、反動で休日明けに沈む神々を生み出すことになり、娯楽の統括管理をしている情報管理課の神に苦情が寄せられる事となるのは、別の話。



 

 正直、なぜか閲覧はねてたりして衝撃を隠せません。何がおこっていたのでしょうか?


 次回は今回のようなお詫びの為の回ではなく、ちゃんと、クスリと笑える神を描く所存です。


 はぁ、エネルギー補給してぇ(切実)

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