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真・あらたな神は、受け入れられない。

 …………ええ、三千字使っておいてなんですが……すみません。書ききれなかった(いつものこと)なんとか、サブタイは回収まで行ってます。


 閲覧が跳ねあがりテンションがおかしな状態で書いたため、描写がまぁ、雑になってます。


 今後とも閲覧、応援、よろしくお願いいたします。

 わたしは、非常に受け入れられずにいた。そう、自身という、在り方に。まぁ、一回は存在が消滅までしたわけだし、()()()()に復活、というよりは再度、顕現させて貰えたから怒れはしない……しないのだけど。


 なぜ、胸が小さくなった上に、性格まで若干幼くなったのだろう? 理由はわかっている。お兄さんが、わたしを顕現させる為に心血注いで描いた絵のせいだ。わたしが、お尻に敷いてる絵もそうなのだが、私自身を描くのを躊躇い、少し幼く可愛く描かれたのが疑い様の無い理由である、と。


 うん、正直、産み出してくれたことは感謝しかない。だけど、だけども、真実を歪めて顕現させられた、そんなわたしの身にもなって欲しい。まぁ、中身はわたしのままなのでヨシとしよう。とは、納得できない。よって、お兄さんには責任をとって貰おう。


「おにいさん、おかわりっ!」


 目の前には既に三枚の空の皿が重ねられている。


「う、うん。まぁ、わかった、すみませんパンケーキをもう一皿お願いします」


 若干ひきつり気味のお兄さんを横目に、おかわりのパンケーキを待つ。って、そうじゃない。お兄さんには責任を取って貰わないと。目の前に天使が持ってきたパンケーキが置かれる。ふと、周りを見ればわたしを凝視する店内の神々。うん、これなら自然な流れで責任を取って貰えるかな?


「おにいさんも、たべたいの?」


 わたしは、首をかしげ目の前の、やや(やつ)れたお兄さんに出来るだけかわいい仕草で尋ねる。もちろん、演技だ……とは言えない、ほぼ自身の意思とは違い身体が勝手に動いた。


「え、いや――」

「いらないの? おいしいのに……」


 少し悲しげに顔を伏せてみる。これは、演技だ。


「──っ!? じゃ、じゃあ少し貰えるかな?」


 どうやら、クリティカルが入った様だ、もちろん、わたしを見つめてる神々にも同様に。ここまでは、狙い通り、いや、すこしやり過ぎたかもしれない。


 パンケーキを切り、フォークに刺して差し出す。


「はい、あ~ん♪」


「!? えっいや、それは」


「うぅっ、やっぱり食べてくれないんだ……」


「食べさせていただきます」


 お兄さんは、差し出したパンケーキを口にいれた。勝ったな。


「おいっ!」

「ふぅ、どうやら私は今日、こんな場所で神殺しの称号を獲ることになろうとは……」

「ははは、知ってるかい? 神は死んでも魂の流転には戻らないんだよ?」

「さて、諸君。決議を──」

「「「「「「「「「「滅殺」」」」」」」」」」


 一気にお兄さんに神々が襲いかかる。


「ま、まて、不可抗力だ!」


「「「「「問答無用!」」」」」


「ひいいいいっ!」


 お兄さんは、店内を器用に走り抜けながら、デバイスにペンを走らせている。たぶん、命乞いの為の絵を描いてるのだろう。わたしは、そんな光景を傍目に見ながら、目の前のパンケーキを食べ続けた。



▲▽▲


 俺は今、命の危機を感じている。迫る敵は三十に及ぶ神々。飛んできたフォークを紙一重で避けながら、先頭の神への貢ぎ物を描いていく。彼はたしか、ロリ巨乳派だったはずだ。サクッと『あ~ん』構図のロリ巨乳を書き上げ、天使に逃げながらフロアへ持ってくるように伝えたプリント機へ転送する。


 先頭の神の手が襟を掠める、速度を落とせない! フロア中央に持ってこられたプリント機から、絵を掠めとり、真後ろの血走った眼をした神に叩きつける。


「ふぉっ!?」


 顔に張り付いた絵を一瞬眺めたあと、彼は床に沈んだ。他愛の無い。等と余裕を見せてる暇はない、既に二柱に囲まれている。


 テーブルを踏み台に迫る手を回避し、空中で二回捻りを加えて着地、そして、そのまま走り出しながら先程の構図をそのままに絵を弄る。片方は、『微乳ロリ』もう片方は『ショートカットロリ』、複製して片方ずつ仕上げて、同時に送信! プリント機までの距離が開いた為、次に迫る神を見る、次に来ているのは女神。彼女は『膝だしショタ』、待て! それは構図がどうしようもない! 新たに描き上げるしか!


 なんとか、二柱の連携をテーブルをスライディングでくぐり抜け回避し、ペンを走らせながらプリント機から絵を抜き取り、背後の二柱の顔に貼り付け、横を抜けテーブルを盾にして迫る女神を回避する。


 その際、女神の後ろから来た二柱の神が追い付き女神を踏み台にして接近してきた。


「おいいいいっ! 女神を踏み台にすなっ!」


「「ふははは、闇に滅せよ!」」


 ナイフとフォークを手にした二柱が迫る、が、彼らは空中である、俺は近くのテーブルからクロスを引き抜き、彼らに被せる、その隙に脇を抜ける。その際、起き上がろうとした女神を踏みつけたのは不可抗力だ。すまん。


 対女神様の、『椅子に膝を組み生足に付けた生クリームを差し出す、蔑みの眼のショタ』を書き上げプリントアウト、ついでに先程襲ってきた二柱の神の趣向である『ストレートロング、つり目』『ポニーテール、脇見せ』で、あ~んの構図を描いていく。いかん、死ぬかもしれん。そう思いながら、再び立ち上がろうとする女神を今度は踏むこと無く避け、すり抜け様にプリントアウトした絵を顔に貼り付ける。


「にょほっっっっ──」


 女神は鼻血を吹き出し、その場に仰向けに倒れる、絵を鼻血で汚さないようにするとかどんな器用さだよ……。と、横目に見ながら思ったが俺にはそんな余裕はない、目の前から更に二柱迫るのだ。こいつらの趣向は──。



 あれから、どのくらいの時間が過ぎただろうか、床に倒れる三十もの神々を荒い息を整えながら見下ろし眺める。


 店内は死屍累々、いや、生きてはいるはずだ。だが、今回の闘いは、本当に死線が迫っていた。なぜ、こうなったのか。理由はわかっている。幼い天使のような女神による『あ~ん行為』のせいである。


 ふと、その張本人へと視線を向けたら、満足げな笑顔でウェイトレスの天使と共に紅茶を飲んでいた。うん、映える。心に、その構図をしまい、女神のもとへ行く。


 まさか、それが更なる地獄への門を開くとは思いもせずに。


▽▼▽


 あ、最後の神様が倒れた。まぁ、これでお兄さんも少しは懲りただろう。では、仕上げの責任を取って貰おう。


 息を整えたお兄さんが、テーブル横に来たタイミングで、わたしは、椅子の上に立ち上がり身長差を埋める。


「おにいさん」


「なんだ?」


「…………き」

 わたしは、あえて小さな声で呟く。


「え? 聞こえないどうした?」


 射程距離に入ったことで顔を上げ、今度ははっきりと口にして行動に移す。お兄さんの頭を抱えて一気に。


「おにいさん、だいすきっ!」


「──っ!!!!!」


 しっかりと、口づけをして、あれ? このあとどうしたら責任を取って貰えるのかな?


「「「「「「「「「判決、私刑!!!!」」」」」」」」」



「んんんんーーーーー!!!! ぷはっ! ちょ、ま、ああぁあーーーーーっ!」


 天界に一柱の神の叫びが、日が変わるまで続いたという。天使たちは後に、この惨状をデフォルメし、料理に落とし込み、パンケーキに生クリーム、蜂蜜、アイスクリーム、そして、真っ赤な酸味が強いベリーソースがパンケーキを切ると溢れるスウィーツをメニューに加えたのであった。


 料理名は『女神様のくちづけ』として。


 えぇ、まだまだ裏設定開示にいたってません。


 次は、何回にしようかなぁ。とネタを探してます。


 少なくとも五月一日には上げると思いますのでよろしくお願いいたします。


 え? これの続きを書け? あぁ、今回の神が生まれる理由とか、女神が記憶を持ってるとか、その辺の説明回? 面白くなったらそれを上げます。

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