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魔法の正しい仕分けかた

 ようやく…………すみません、お待たせしました。

 わたしは、魔法創造統制課のエリート神である。処理能力、反映速度共に課内で一番だと自負している。まぁ、なにせ、魔法の神として生まれてるしな。


 で、だ。課内にはやはり、慣れぬものが多いのだろう。ケアレスミスが多発している。ケアレスミス、とはいえ、そのミスは重篤で竜魔法を人魔法として登録しかけたり、闇属性を水属性にしてみたりと、かなりの混乱を招く場合が多いのだ。


 そんな神達は()()を見て登録作業をしているのか? と、わたしは思わなくもないのだが、なにぶん生まれてくる魔法が多く、皆一様に余裕が無いのは観て取れる。


 そして、彼ら彼女らは、山積みの束から抜き出した一枚を登録したら、次の登録、と言うように()()()()()作業に入るのだ。


 それは、うまく行くはずがない。


 わたしは、彼ら彼女らとは違う。まずは、仕分けるのだ、属性がわかるものとわからないもの。そのあと、竜、龍がつくものつかないものと。そうすれば、ある程度のジャンルが分けられ、一気に作業がはかどるわけだ。


 で、どれにも当たらないヤツ、なんとも言えないものは、保留枠に置き最後に片付ける。


 ははは、今日は過去最高に良い調子だ! 聖からはじまり、火、水、氷、土、風まで、サクサクと進む。おっと、もう昼か、昼食の後に残りの闇属性と、竜魔法を登録して、保留魔法でフィニッシュだ。


 ふ、なんだ? 周りの神達は必死にやってはいるが、遅すぎではないか? いやぁ、気分が良いなぁ! 皆が目の色を変えて必死にやるなか、手早くすませ、優雅にランチに行くのは! だから、わたしはこの方法を誰にも教えないのだ。




 いやぁ、美味しいランチだった。チキン南蛮? とか言うタルタルソースで鶏肉を食すメニューは絶品だった。さすが、昼時限定三十食。ま、わたしは余裕で一番乗りだったがな。


 あの、タルタルソースの酸味と、まろやかさ、中に入っている野菜の刻みモノの食感全てが最高だった。あと、ウェイトレスの天使ちゃんも。また行こう。


 さぁ、午後の仕事はじめるぞ!


 それから、何事もなく、全属性、竜魔法、割り振り出来なかった魔法の登録が終わった。


 一件を残して。


 なんだこれ? 観た記憶無いんだけど? え? まさか、わたしが食事に行ってる間に誰かが紛れさせた?


 まぁ、登録さえ出来れば楽勝だな。


 で、この『キャノンボール』ってなんだ?


 え? いや、属性とか、そう言う次元越えてないか?


 効果が、使用者のレベルに応じて飛距離アップ。狙った場所へ一直線に到達するって。え? 普通の魔法だよな? それ。ほか、他になんか情報はないのかっ!?



 こうして、その神は初めて、神生初の残業をした上、始末書を書く羽目となった。理由は、そもそも『魔法じゃない』ものが紛れ込んでいたのに、それを『魔法として』登録したためであった。

 ネタのキャノンボール。これ、パックン(今週末削除)の追悼となります。ある意味あてつけともいう。


 ですので、わからないかたのために、この『キャノンボール』はスキルであり魔法ではありません。


 と、だけ書いておきます。


 それでは、閲覧、応援、ありがとうございました。


 次回はもう少しはやく更新したい。出来ない……。だれか、心に栄養を……。



 いや、口が開かなくて経口摂取カロリーが不足してるのが原因ですが……。


 では、また、近日中に………………。

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