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神は、女神と遊びたい

 半年ぶりの更新で200オーバー感謝更新です。


 200人もの方が待っていてくれた事に感謝を。

 まただ、また隣の席の女神に断られた。今回は次回の休みに食事を、前回は休み時間の食事と、たぶん嫌われているわけではないはずだ。


 ただ、私は彼女と遊んだり、食事を会話を楽しみたいだけなんだ。その後どうこうとかの下心はない。神だしな。いや、神でもそういう神は多いからなぁ。きっと、そう思われているのだろう。若い女神だからきっとそう言う事が多いに違いない。


 まさか、こないだのトラブルを手助けしたのが不味かったかなぁ。


 そうだよね。ただ、隣の席なだけで、人の転生が任されるようになってて馴れてなかっただけだよね。どうにかしようと、がんばってたのに。


 なのに、しゃしゃり出て解決してしまった僕。ただ、隣の席の女神には涙ではなく、笑っていて欲しいだけなのに。


 はぁ、自分が嫌になる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 はぁ。ため息がどうしても漏れてしまう。仕事がキツくなったのもあるけど、それよりも、わたしの勉強不足のせいで隣の席の神様に何度も助けられて、気をつかわれて。


 きっと、食事の誘いは口実でわたしのダメ出しの為だと思う。でも、お断りしたら悲しい顔をされるんだけど。わたしってそんなに仕事が出来ないのかな? とか、心が痛い。本当は仲良くランチとかしてみたいけど。きっと、そんなお誘いじゃないはず。


 でも、隣の席の神様と仲良くなるには、やっぱり一柱前にならないとだよね。だったらやっぱり、休日は過去の転生課先輩たちの対応報告書を読んで、自分のものにしなきゃだし。


 うぅ。隣の席の神様がチラチラとこちらを見てるよぅっ。


 ごめんなさい。がんばります。うぅ、そんなに見ないでぇ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 はて、私は何を見せられているのだろうか、目の前には女神様が若干涙眼で私の対応にあたふたとしている。コンビニの新しいバイトのような慌てようだ。


 どうか、落ち着いて欲しい。


 そして、隣の席の神様に至っては自身の対応している相手にはほぼノールックで処理をこなしている、それも異常なまでの速度で。私の番になってからも既に三人は送り出している。で、そんな神掛かりに仕事をこなしながらも私の目の前の女神様に熱い視線を送っている。


 うん、ラブの香りがする。どうか、がんばって欲しい、どうにもこの女神様は鈍そうだから。そんな相手にはもっと積極的に、強引に誘ってあげて欲しい。


 あの、女神様。泣きそうな顔で私の転生先を急いで見つけなくてもいいんですよ? ほら、深呼吸して。


 あ、思ったことが伝わったのかな? 深呼吸してくれた。


 なら、少し手助けをしたいと思う。


 隣の席の神様と仲良くなる方法は、仕事を早くこなす事でなく、日常会話や食事などでコミュニケーションをとってください。


 あ、なんか、耳が赤くなった。可愛いなぁ女神様。じゃあお幸せに。


 消え行く感覚のなか、女神様の最後の笑顔はとても綺麗で、美しかったのをきっと私は忘れない。

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