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聖戦、そして――せかんどれいど

 あれ?終わる気しない(´Д`)


 閲覧ありがとうございます。雨天のため更新できそうだったのでしました。

 小高い丘からにあるテントから、一人の神が出てくる。転生課のルーキーである。肩まである金の髪をたなびかせ、透明度の高い紫色の瞳を丘の下の湖へ向けて、そのまま湖西の森へ視線を移す。


 既に斥候が、一部隊を殲滅したと報告が上がっている。休みの度にこうして、彼等と闘うのはなんと皮肉な事か。そう、内心でぼやきながらも、もう一度、湖へ視線を向ける。


 湖の畔では、幼い神々と、女神が一柱、天使が六名、炭を焚いたモノで串焼きを行っている。

 うち、一名の天使が荷物から布地を出し、裁縫を行っている。


 ここからが、自身の能力の出番である。夢想天生。そう、妄想の力である。その翼を広げ、彼等から守るべくシナリオを描いていくのだ。


 今の状況から見るに、女神、天使が着ている衣服を幼い神々に作っているのであろう。これについては、先だって送った大天使が間もなく合流し、詳細がわかることだろう。


 問題は、彼等がどう動くか……である。もし、裸での湖水浴ならば、殲滅戦になるのだが、状況は変わった。衣服を纏っている幼い神々であれば、心配するような事は無いはずだ。多分……そうで、あってほしい。そう、心から願うも、その心は否定を告げる。


 衣服を着るなら着替えると言うことであり、近くに小屋などない。彼等はそれを狙うはずだ。もちろん、着替えた衣服の死守も含まれる。ここは、大天使に任せても平気だろう。


 彼等の勢力は確認出来てるだけでも、優に五十近い。対し、こちらは十二。あまりにも少なすぎる。昨日から、森の中へと別日の休みの神々の力を借りて罠を仕掛けてはある。だが、この戦力差は何かを犠牲にする他無い。


 今度は本物の着替えた衣服? それはダメだ。彼等は獣だ。そんなものを手にいれては、今後に影響する。今よりも過激になることだろう。


 ならば、敢えて着替え、遊ぶ幼い神々をフリーにするか? これは、一考する他無い。例えば、湖畔の女神のような衣服として、彼等がどう動くか……間違いなく、水の中で剥ぎ取る行為をしかねないだろう。事故に見せかけて。これではダメだ。ならば、視認のみ可能なココを明け渡すか……それなら、なんとかなる。


 こんなことなら、ココを押さえずに端から誘導すれば良かった。しかし、それは今回のように衣服を着て遊ぶ事が確定していないと不可能だ。


 見ると、大天使が合流し、背中の後ろでハンドサインを出している。


 衣服製作中、食事が終わる頃に出来る、着替えはすぐ後、露出は控えめ。


 そのハンドサインを読み取り、直ぐに行動を開始する。ココのテントに居るのは自身を含め四柱だ、テントを畳むのはすぐだろう。


「ココを明け渡す。撤収後、彼等の誘導、湖畔への立ち入り、接近を妨害する」

「「「了解」」」


 そして、闘いは佳境を迎える。

 閲覧ありがとうございます。次回更新は今夜予定です。


 次で本当に終わらせたい……いや、なんか終わらんような……


 次回もお付き合いよろしくお願いいたします。

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