女神は天使と舞い踊る
前後編になるかとおもいます。
後編は夜にでも……
白い砂浜、穏やかな波と、澄んだ水を揺蕩える湖。湖面をさざ波と共に風が吹き抜け肌を撫でる。
そして、後ろには天使の兄妹、その友の天使達。全員水着を着ている。
これから始まるのです、わたしの夏の一ページが――――。
「女神様、お誘い頂きありがとうございます」
「「「「「ありがとうございます」」」」」
基本天使はレジャーなど行けない。神界は神域、つまり神の了承を得ないと湖に入ることすら叶わないのだ。それを不憫に思うことは以前の女神には無かった。
ところが、世界のモニタリングで心にモヤが発生し、原因を探った結果、皆で楽しむことこそが足りないものだったのかもしれない。そんないきさつから、女神は気まぐれに物は試しと、誘った天使の友を呼ぶことにしたのだ。
男女比は男四人、女三人(女神含む)、男の天使は膝丈の水着、花柄、蔦、鳥、蝶柄で皆違う。上半身は裸で、白い羽が白い砂浜に映える。黒髪、白銀の髪、透き通る緑の髪、青い髪と、個性も違うが、またそれらが引き締まった肉体との対比で輝く。
女性陣の方は、女神が黒に白のフリルがあしらわれたビキニタイプに、腰の黒地に金の蝶が舞う刺繍の施されたパレオを巻くことで存在感を引き立てる。
さらに、水色を基調とした、ビキニタイプの白銀の長い髪を後ろで纏めた水着製作者の天使と、その友のピンクの髪色のウェーブがかったセミロングの天使。パーカーを羽織、白銀の髪の子に男性陣の眼から隠れるように小さくなっている。
「ほら、貴女もそんなものは脱いでしまいなさい。ここは水で遊ぶところ。さぁ、恥ずかしがらずに」
「はい、女神様……」
そう返事をした、天使がおずおずとパーカーを脱ぐ。ただ、それだけだ。しかも、下は水着で裸ではない。なのに、眼が離せない。女神はこの時点で既に満足感を得ていた。なるほど、これが水着の可能性なのかも知れないと、そう感じながら。
ゆっくりと、露になる白い肌。ピンクの髪に映える白のワンピース型の水着。腰にはフリルが一周し、スカートのようになっている。その下からは細く滑らかな素足。胸元は少しボリュームが足りないのか、重ねたフリルにより存在感を高めている。
男の天使達は感嘆の声をあげ、和気あいあいとはしゃぎだす。そう、これだ。この感じ! 全てはこのための休暇よ!
男の天使達は、女神、天使とそれぞれに感想をいい、褒め称える。
さぁ、これからわたしたちはこの湖で遊び倒し、はしゃぎ尽くすのだ!
そう心に決め、いざ参らんと湖の波打ち際に移動するのであった。
ついに、水着回…………やるしか……ないのか…………
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