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神は眠れない

 水着回?それはまだ来ません。理由ですか?簡単です。



 水着の種類……マジでわかんねぇ……

 あぁ、眠たい。勤務中に眠気が襲ってくる……なのに、勤務明けは眠気が消え、多忙になってからと言うもの、まともに眠れていない。一時間半眠れたらよく眠れた方だ。

 振り分けられた転生者のリストが、減っているようには思えない。休憩のときに足されてるんじゃないか? とすら思える。


 意識を朦朧としながらも、ミスなく処理を進める。


「次の方、どうぞ」


『あの、ここってどこですか?』

「ここは神界で、貴女は亡くなったので、こちらに来てます。転生の希望はありますか?」

『なんでも選べるんですか?』

「そうですね、どんな世界で、どのような種族になりたい。位の事ならそれなりに自由度高いですよ」

『では、剣と魔法が無い世界で、人系の種族ならなんでも良いです』

 神は手元の書類を見て、なるほどとおもう。死因、盗賊に襲われ斬殺。こと細かな事は書かれてないが、きっと録な眼には合っていないのだろう。

 でなければ、剣と魔法が無い世界を望む人は少ない。

「その希望でしたら大丈夫ですよ。では、転生の処理を進めますので、しばらくお待ちください」


 処理を終え、確定する。


 女性の魂が光輝き、光の粒子となって昇っていくのを眺めながら、書類を処理済みの籠に入れようとして、ハッとする。


 あれ? 今、女性の魂だったよね? え? なんで、この書類、性別が男になってるの???


 まさか、そう思い、処理済みのひとつ前の書類を取り出す。書類に不備はない。が、指で擦ると、一枚だったはずが、二枚になる。


 やってしまった。


 既に処理をしてしまっている。そして、死因は二人続けて盗賊に殺されている。女性は魔法で焼かれ、男性は斬殺だが……。


 うん。次の男の人には悪いけど、希望聞いた後、処理は剣と魔法の無い世界に行ってもらおう。そうしよう。


「次の方、どうぞ」


 そう、なに食わぬ顔で処理すれば問題ないのだ。こんなミス、今までに無かったのに。


『―――――で、お願いします』

「はい、それで大丈夫です。では、処理をしますから、しばらくお待ちください」

 やばい、考え事していたら、軽く寝落ちしていたようで、希望がわからない。


 まぁ、聞いても望んだとこへはいけないんだけども。主に僕のせいで。




『――――――――あのっ! まだですか?』


 はっ! 目を開けたまま落ちていたのか……、大急ぎで処理を行い、見送る。


 どうやら、かなり限界が来ているようだ。眠気ではなく、思考が完全に途切れる。あぁ、今眠れたらどれだけ気持ちよく眠れることか。


 終わらない転生処理待ちの書類を一瞥して、溜め息を漏らす。


 暇になってくれないか……と願いながら。

 


 次の更新は明日になります。時間は未定ですが、複数上げれる可能性もあります。


 どうぞお付き合いよろしくお願いいたします。

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