神は戻りたい
更新できず、すみません。あぁ、連続更新が…………
理由?疲れはて寝落ちしてました。申し訳ない。
神へのなりかたは、おおよそ三種類ある。一つは一番あること、つまり、世界の誕生とともに産まれるもの。二つ目も、同様に生まれた世界の中で信仰が生まれ、そして産まれる。これは、地上神というもので、神界ではなく、独自のクローズドフィールドにおり、自身の世界に力を振るうなら、神界の神よりも効率がよく、制限もない。
そして、僕の産まれた理由は、三つ目のいささか異常な場合だ。
産まれは人として、そして、生涯を終え旅を終えるのが普通なのだが、これを外れた人外とも言える存在が僕だ。
現人神と呼ばれ、生きながらに神になり、そして、旅を終えることが叶わなくなったモノ。しかも、自覚がなくそういった存在になるため、地上の知り合い、血縁が逝くのを見送るばかり。
嫌気もさし、神界への扉をあけ、神界へきた。まぁ、神界への扉を開けてくれたのは、現同僚の情報管理課の神だったが。
出会ったのは、必然だったという。僕という異常が地上に居たために、バランスがおかしな事になっていたのだという。それの調査で彼は来たわけで、異常たる僕と逢うのは必然というわけだ。
不思議に思うことがあり、問答をしたのもその時だ。
「なぜ、僕はこの世界にいて、バランスを崩すのか? 貴方はこの世界に来たのにバランスが崩れないのはなぜか?」
「その答えは産まれの違いだよ。君はこの世界で産まれ、神になった。人のまま。魂の紐つけがこの世界にあるため、君が特異点足りうる存在になってしまったのさ。で、わたしは神界産まれ、魂の紐つけそのものが、この世界には無い。つまりは、居るのに居ない存在なのさ。ゼロに何を掛けてもゼロのように……ね」
今ではその意味が良くわかる。情報管理課で、世界の情報統制を行い、各部署へ報告書を出すため、様々な問題を見たり、環境課へのアドバイスをしたりするから、特に。
今も、新たな世界に地上神が産まれ、その地上神がバランスを滅茶苦茶にしようとしている。他の世界から魂を鹵獲してきて、自身の世界に転生させているのだ。
この対応は僕には出来ない、出来るのはエージェントから上がってきた情報を整理し、まとめ問題点と、改善要項を記す位のモノだ。
環境課からは、よく『情報と違う』『こんなのはこっちでも対応は難しい』『何を偉そうに言ってるんだ! こっちは常に限界なんだ! あげてくる前にお前らでなんとかしろよ!』などである。
正直言おう。
知ったことか!!!!!!
である。こっちも上がってきた情報をわかりやすいようにまとめるので一杯一杯だ。むしろ、処理をするだけ、なんだから楽だろう? こっちはまとめてもまとめても、新たな世界が生まれては情報が、積み上がるんだ。
休日明けのデスクが想像できるか? 頭上を越す高さまで積み上がり、それを崩さないように抜き出し、整理し、まとめる…………そうこうしてたら、また積み上がるんだ。
お前らにわかるか? モニタリングして、エラーが上がったときだけ対処すればいい、お前らに。こっちは、観光気分のエージェントが無駄に問題を作ってあげてきたり、それを隠蔽したり。本当に録なモノじゃないんだ!
あぁ、嘆いてたら更に書類の棟が建った…………人に戻りたい。
次の更新は明日の…………夜になりそうですm(_ _)m
お付き合いよろしくお願いいたします。