神々の輪舞曲(ろんど)
あぁ~書きたかったとこ書けなかった。次回はそれを書こう……かな?
同志はすぐに集まった。よって、後は申請するだけだ。集まった同士のほとんどは環境課の面々、他情報管理課数名、転生課数名の合わせて六五柱。現在稼働しているサークルではどうやら一番の数らしい。
それほどのサークルを立ち上げられ、リーダーとなれたことは誇っていいものだろう。さぁ、後は申請書にサークル名を書くだけだ。
我がサークル名は『囲炉裏を囲う会』ロリコン課と言われようとも、我が紳士なる同志は屈せぬ。サークル活動を通し、さらなる布教を他部署へとしなければならない。
忙しくなるな……そう呟きメンバーと方針を煮詰めるのだった。
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ついに、わたくしたちのサークルが陽の目を見ることになる。
現メンバーは当初の九柱にプラスで十名のトータル十九柱になる。しかも、そのうちの一柱は情報管理課の課長で、神々にサークル活動を流布し、扇動した貢献者でもある。リーダーを譲ろうかと、提案したのだが、多忙ゆえ泣く泣く断られた熱き女神、いな、同朋である。
メンバー総会により、サークル名は決まったのが今しがた。
申請書に書き記し、情報管理課長たるメンバーへ手渡し、その場で認可の印を受け、これからの活動指針を熱く語り合う。
わたくしたちのサークル、『貴婦人の集い』は新たなステージに移ることだろう。そう、これまではただ、男同士の熱い絡みを想定するだけではなく、全年齢の絡みを研究していくことが今まさに決まったのだから。
漂う空気はフローラルな香りなのに、気配はただただ混沌としていく、その異なるものを楽しみながら、わたくしも熱き討論へと身を投じた。
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こいつらはやはり、わかっていない。居酒屋に入り、同僚三人でテーブルを囲みまたも論争になっているのだ。一人はサークル『エルフスキー』のメンバー、一人はサークル『ケモミミふれんど♪』のメンバー。私は未所属。
冷えたラガーを飲み干し、いつもの天使ちゃんに声をかけ注文したあと、笑顔を堪能し、やはり幼きものは良いものだ。そう確信する。
「ーーな? だから、お前はケモミミの素晴らしさを知るべきなんだ。だから、うちのサークル来いよ! 皆いいやつだぞ?」
「バカめ! なにが、もふもふ観賞会だ! 森の妖精観察の方が有意義だろうが! 常識的に考えれば我が所属するエルフスキーこそ神選よ!」
「なにぃ? たかだか森だけにしか居ないエルフと在野に散らばるケモナー達とじゃ規模が違いすぎるわ!」
「はっ! 規模? そうやって多くの場所に目をやって散漫に観測してなんになる!? 狭く、小さく、そしてより深く観測してこそだろうが! これだから、にわかは」
天使ちゃんが、注文したラガーをトテトテと持ってきたのを眺め、笑顔を堪能して、お礼を言ってチップを握らせる。最近知ったチップなるものは良いものだ。合法的に可愛い手に触れるのだから…………。
「「おい、聞いてるのか? ロリコン!」」
チッ! 唯一の楽しみを邪魔しやがって。崇高な私の癒しをロリ呼ばわりしないでもらいたい。
「お前達はやはりわかってない。私は、幼い子は好きだ! だが、それは性別に関係なく、そして種族にも捕らわれない! 愛でるべき存在をただただ見守りたい! それだけなのだ。わかるか?」
「すまん、ケモミミの一割にも届かん程わからぬ」
「わりぃ、エルフの指先なら語れるが、ちょっとついていけねぇわ」
「これだから、性欲厨は……」
「「それの何が悪い!」」
「話にならんな」
ため息と共に、残りのラガーを飲み干し席をたつ。すると、後ろから肩を掴まれた。
「見つけたぞ。友よ!」
振り返った先には十柱程の転生課がほとんどを占める、神々達がいた。同じ課ではあるものの、私は一課であるため、制服で転生課とわかる程度で知らない顔ばかりだった。
「あなたたちは?」
「我らはサークル、蕾の楽園メンバーだ」
「蕾の……楽園……!?」
雷に打たれたように、脳に電気が走ったーー。
これぞ天恵。いや、運命。そう直感し、彼らのテーブルへ向かった。
「おい、あいつらって」
「あぁ、二課でやけに幼い神々の尻拭いを我先にとやりたがるやつらだな」
「つまり、アレの同類……か?」
「だな。我は彼を救えなかった……」
「今日は飲もう。そして、互いの心の支えを胸に強く生きよう」
今までの討論が嘘のようにお互いを気遣い、飲むペースをあげた二人であった。そして、それをカウンターに、座る三柱の女神が息荒く観察し、ノートに筆を走らせるのだった。『NTR! NTR!』と。
とりあえず、更新は間に合いました……が、散らばってる感じが……
そろそろ仕事の話もまたいれていこうかと思います。次の更新は明日の予定です