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神々のお茶会~Side ∀~

 危ない……20:00更新ギリギリ(´Д`)

 わたしはきっと、どの大天使よりも幸運で恵まれている。何しろ、我が家に神々が遊びに来られているのですから! それも、幼き神々が!


 あれは偶然だった。たまたま、廊下ですれ違う時に目があって『あの、僕たちのサーk『喜んでお受け致します!』』と、今考えれば食いぎみに応えてしまったのは反省ものだ。


 なにしろ、鈴のような声で、健気に気丈に振る舞って上目遣いでお願いしてくる神様の尊さを最後まで観たかった。ですが、食いぎみだったお陰か、驚いた表情、そこからの笑顔もまた至宝でした。えぇ、いま思い出しても……おっと鼻血が……。


 さて、紅茶は淹れ、クッキーの準備も整いました、神々のいる楽園へいざ参らん。


 紅茶を神様の前に配膳し終え、入り口脇に立ち、神様の自己紹介を堪能する。全ての神様の自己紹介が終わり、きっとこれからは雑談に花を咲かせるだろうと、胸の高鳴りを抑えつつ静かに佇んでいたら、リーダーの神様からお声が掛かる。


「大天使のおねぇさんも紹介してもらえないです?」

「っ!? はい、喜んで!」


 若干、声が裏返ったが、壁際より一歩前に出て、それ以上取り乱さずに、深呼吸をし自己紹介を終えた。壁際へ戻ろうとしたら、リーダーの神様に袖を摘ままれたので立ち止まり、屈んで用件を伺う。


「おねぇさん、このあとどうしたらいいの?」


 囁くような鈴の音の声が、耳朶を撫でる。太陽のような香りと、この声のコラボは私の心を溶かす…………ダメだ。耐えないと!

 なんとか踏みとどまり、小さな声で提案する。


「最近のお仕事の話や、次の集まりに何をするか、などを主軸に話されてみては?」

「なるほど♪ ありがとうっおねぇさん! おねぇさんに担当になってもらって良かった♪」

「ありがたき、幸せです」


 なんとか、壁際へ戻り、体裁を保つ。このままでは、私は私では無くなる。堕天してしまうっ!

 むしろ堕天してもそれはそれで…………いいえ、ダメよ私。見守り、この楽園を楽しむことこそが使命。


 目の前では、幼い神々の雑談に花が咲き、次回は鬼ごっこをすることで確定し、さらに鼻息が荒くなる大天使は必死に脳内フォルダへと、幼い神々の笑顔を記録するのだった。


 その数日後、とあるサークルの神々に呼び出されることとなる。


 果たして彼女は堕天せずに居られるのか? 一部神々の間で賭けの対象となるのは、そのあとすぐの事であった。


 次の更新は明日の20:00予定になります。本当は、もっと書きたい……ところなのですが、圏外だらけの仕事になったので、更新速度落ちますm(_ _)m

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― 新着の感想 ―
[良い点] レビュー全文 【物語は】 神の視点から、転生を望む若者と対峙する場面から始まる。ここに登場するのは、いろんなタイプの神。 この物語に出てくる神々は、恐らく年齢も性別も、勤続年数も部署も役…
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