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天使たちは知りたくない

 そういえば、神たちの生活って……と思い書いてみました。

 わたしは、食堂兼居酒屋の店員として従事している。マスターこと、店長は大天使で、日々の神様達のお世話をさせていただいているのが基本わたしたち天使の役目になってます。


 神様にも色々な方がいらっしゃいますが、主に指名をいただき一柱様にご奉仕させていただく、というのが普通で、わたしのように飲食店の従事者というのは珍しいとも言えます。


 他にも花形として、神様の管理されている部署での雑事などを賜れる職もありますが、倍率が高く、容姿もかなりの比重で重要と言われてます。


 わたしは見た目にコンプレックスがあり、正直、大多数の神様の不興を買わないかと恐れながら従事しているので、そもそも面接すら受けていません。天使の性別は当然、生まれで決まるのですが容姿もまた同じ様に生まれながら不変なのです。


 神様のお言葉を借りるなら、『劣化』しない。その言葉の真意を理解できては居ないのですが、少し釈然としないような気もします。


 さて、今日も神様達がお仕事を終え、この店で英気を養う時間がやって来ました。


「あ、そこの小さな天使ちゃん! 注文いいかな?」


 小さな天使……それは、わたしのコンプレックスを代表する言葉。もちろん、わたしは笑顔を忘れません。例え、気にしていても神様からのお言葉には違いないのですから。


「はい、よろこんで!」


 返事をして、テーブルに駆けていく。もちろん走る訳ではなく、早足で、です。


 掃除はこまめに、徹底してますが僅かな埃すら立たせるべきではないのです。


「君、可愛いね。どうだい? 僕の仕事の手伝いしない?」

「おまっ! ズルいぞ! この子は入ったときから俺が狙ってるんだ! 引っ込んでろ新入り!」


 きっと、こう言うやり取りは神様が貧相な見た目のわたしを気遣ってくれているのでしょう。やはり、神様はお優しい。


 その気は無いのに、お誘い頂けるだけでもわたしは胸が張り裂けそうです。あまりありませんが……。


 なので、最高の笑顔でもてなすしか、わたしにはできません。

 注文を復唱し、席を離れる前に一礼して、笑顔で「失礼します」と言うのが、ここへ従事してからのお決まりの行動です。


 あぁ、先輩のようなグラマーで身長があればわたしは今のお誘いをきっと受けただろう。例え、それが神様の冗談でも、一夜の夢位は楽しめたはずです。



「見たか、今の笑顔」

「あぁ、正に天使。このためにここに通っていると言っても過言じゃない」

「だな。しかし、あのテーブルのやつら引き抜こうとは許しがたし。あの制服は情報管理課のヤツか、潰すか?」

「いや、あの天使ちゃんは笑顔で断ってたからな。問題は無いだろう。だが、もしもの時は……。」

「あぁ、転生課の紳士を集め情報管理課のやつらに目にものを言わせてやる。主に新種誕生とかでな……始末書なぞ些細なことよ」


 別テーブルに腰掛け、エールを煽りながら、店内をちょこちょこと動く可愛い天使を眺めながら、転生課の自称紳士神たちは顔を綻ばせる。


 また、カウンターで何故か一席分ずつ空けて座る環境課の神々も常に視界に捉えるかのように視線と体の向きを変えている。


「ところで、環境課のやつらはなんで一人ずつなんだ?」

「さぁ? ロリ課だからな」

「あぁ、やけに幼い神を重点的に取ってるらしいな。裏山けしからん」

「バカか? 幼い神よりあそこの天使のようなグラマー系女神の方が良いだろうが」

「貴様は何もわかってない」

「もう、お前ら環境課に行けよ……」

「断る! 転生課は少ないが幼い女神の対応を見ているだけで十分だ。あと、時々クッキー貰えるし」

「あれな! 紅茶と食べたときの至福感は半端ねぇ」

「女神のやつらは結構貰ったあとオークションに流すんだよな、解せぬ」

「まぁ、高いが望めば手に入るから席の遠い俺には嬉しいことだがな」

「そこまでするか? 本当にお前ら環境課にいけばいいのに」


 などと、様々な神々の言葉を聞く余地もなく、小さな天使はテーブルからテーブルへ、カウンターからテーブルへと忙しくオーダーを運んでは、いく先々で神々を魅了していった。


 本人に自覚はなく。


 やけにロリへと進む内容……いや、待って、本当に待って!

 そろそろ、本格的に軌道を修正しないと…………


 何故だろう、ロリネタだと筆か進むんだ(遠い目)

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