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未来か過去か⁈ そんなの私には関係な〜い!  作者: 想永猫丸
選択 結果 誰が為に?
143/215

ミア迷宮! ネタバレ!

*前話で菜緒の会話を修正しました。

「吹っ切れ」→「乗り越え」



何とか出来上がりました。

いい区切りがあったので予定を早め、話を進めることにします。

 〈猫丸パーティーさんから 『魔神の迷宮1F”No75room限定”』 で <Cレベルの共闘申請> が入りました〉


 〈受理〉 or 〈却下〉




 ラーナの前にいきなりモニターが開き端的な内容の文章が表示される。


「それ、アタイのリーダーからの申請!」


 暫く見つめた後にモニターに手を伸ばす、がその手を一旦止めてから目線をシーフの女性へと向ける。


「受ける前に一つ聞いてもいいかな〜?」

「なんなりと!」

「私達~共闘は初めてなのよね〜」

「はいはい何でも説明しますから。まず今回の共闘レベルCってのは強制とか制約とかも全くないからね。どう動くかはそのパーティーの全くの自由意思。当然加入も自由、抜けるも自由。どう戦うかの作戦決めはリーダー間でのやり取りのみ。ぶっちゃけ情報共有が目的だから」

「情報共有っていうと~?」

「敵の情報、味方の情報、現場の状態、勿論会話も。まあ同じパーティーに入ったって思って貰うのが一番分かり易い?」

「会話?」

「ん? もしかして知らない? パーティーメンバー限定の会話(チャット)


「これのこと?」


 モニターを開いている菜緒が何かをポチポチっと押す。

 するとラーナのステータスモニターが開き、メンバー覧の菜緒の名の文字がピコピコと点滅していた。


「声か文字のみだけだから」


 聞いていたメンバー達は早速確かめようとモニターを開き、ポチポチし始めると直ぐに全員キラキラ目をさせ仲間同士で会話(チャット)し始めたので、場が騒がしくなる。



 君達、今真面目な話してるからちょっと静かにしてくれるかな?



 咳払い一つ、で静かになった。


「もしお誘いを断ったら?」

「お宅達のパーティー以外……いや(1)パーティーじゃ無理だから。全員撤収〜しかないから」



 他に手が無いってことか

 まああれだけの数を我々だけで捌き切るのはハナっから無理ってもんだし

 もしくは引き返すってのも一つの手かな

 でも出直したとしても、運が悪ければまたこの部屋に舞い戻ることもある……かもかも?


 なら今よりも状況が悪くなる可能性もあるかもしれないし、少しでも先に進める道を選ぶべきか


 どっちにしても取り敢えずは共闘内容を聞いてみてからだね

 もし私達を囮にするつもりなら断るしかないけど



 ラーナに視線を送ってから質問を続ける。


「デメリットは?」

「情報共有するってことは?」


 逆に聞かれた。


「……情報漏れ?」

「別に知られて困る情報なんてないっしょ?」

「まあね」



 今は、ね

 この先は分からないけど



 思わずラーナを見てしまう。

 本当に隠す事なんて無い

 一方のラーナはシーフの女性を見たまま何も言わない。


 僅かな沈黙の間の後、シーフの女性が口を開いた。


「うーん仕方ない、よし教えたげよう! ウチはレベル39の盗賊(シーフ)だぞ」


 ニヤケながら教えてくれた。


「三十九? もっと高そうに見えたよ」

「ふふふ」


 笑みを浮かべながら片手の掌を上に向け「何か」をぶつぶつと呟く。すると極小だがエリーが作り出すのと寸分変わらない明るさの光の球が現れた。


「こ、これってもしや光源魔法(ライティング)?」

「あったりーー!」

「どうして盗賊(シーフ)である貴方が? しかもこんなに小さく制御出来るなんて」

転職(ジョブチェンジ)前は僧侶ちゃんを極めたから」


 そういえばジョブチェンジすると、ステータスだけではなく、前職の魔法や特技の一部が引き継げれるってヘルプに書いてあったな。

 と言う事は彼女はかなりのベテランということになる。


「も一つ教えたげる! 昨日四階まで行ったけどアタイ達に言わせりゃ、この部屋の「やり方」はどう見ても一階クラスの難度じゃないからね」

「そうなの?」

「少なくとも四階の()()()()は、高レベルか上級職であれば大抵はクリア出来る仕組みだったから。でもこの部屋だけは一味違う。例えばさっき飛んで来た火の玉見たでしょ? 奴らにとってはあれが小火球(ファイヤーボール)なんよ?」

「あれが小火球(ファイヤーボール)⁉」

「そうこの部屋にいる敵さんは全員レベル四十超えの奴らばかり。さらに弓使いは短い呪文詠唱の合間に打って来るし連携はバッチシ! だから早めにここをクリアしてきたいから!」


「私達もレベルが上がればあんな風に?」

 ランが食いついてきた。


「うい! ウチのメンバーの元魔法使い君も出来てたから大丈夫!」


 ランの期待の籠った質問に笑顔で答える。


「分かった~共闘しましょう~」


 ラーナの中での条件? を満たしたのかシーフ(彼女)のお誘いを受けることにしたらしく、〈受理〉と表示された部分をテンポ良くポチっと触れた。


 すると新たに〈魔神の迷宮1F.No75room限定〉モニターが開き参加パーティーの一覧がズラッと表示される。


 そのウチの一つが点灯したかと思ったら声が聞こえてきた。


『申請を受けてくれてありがとう。時間が惜しいので早速行動に移りたい。ウチのシーフの作戦の説明で不明な点はあるかな?』


 低音の落ち着いた女性の声が聞こえてきた。


「え、え〜と、まだ何も〜」

『…………』

「ぼ、ボス⁈ ちょーと事情があってこれからするところなんだから!」


 慌てて取り繕い出すシーフ。


『お前はそちらのパーティーに同行なさい。説明後、予定位置に着いたら連絡』

「す、直ぐ済まして移動するから!」

『すいません。これから説明があると思います。ご納得いくまでご質問を。ただあまり時間をおきたくはないので手短に』


 ここで通話が切れモニターが消えた。


「ふーー! そんじゃ説明始めるから。先ず確認! お姉さん(トンネル)は使えるから?」

「え? う、うん」

「よし! こっちから向こうまで同時並行で幾つくらい?」

「距離も大した事ないしいくらでも」

(トンネル)同士を繋げることは?」

「やった事ないけど多分出来ると思う。ただそこまでしたらMPが心許ないかも」

「よしよし! MPの心配はしなくていいから! よし次!」


 菜奈に向き直る。


「リミテーションシールドはどこまで大きく出来る?」

「……二、二十五mくらいかな」

「よし完璧〜! んじゃ全員マップ開いて〜から!」


 言われてマップを開く。

 すると敵味方問わず光点に対する情報が表示されていた。

 それによると、シーフ(彼女)が言った通り高レベルのメイジ(魔法使い)弓使い(アーチャー)しかいなかった。

 対する味方はレベル四十前後が大半で五十に達している者は戦士が一人だけであった。


「アタイらがいる位置はここ。先ずはアタイの仲間がいるそばまで移動するから」


 最前線となる深淵の川の手前の一つの誰もいない塀を指差す。

 因みに隣りの塀がこのシーフが初めにいた場所であり、多分仲間がいる位置なのだろう。

 しかもレベル五十の戦士はそこにいた。


「で、到着したら魔術師さんには各パーティーと敵の()()とに(トンネル)を繋げてくれるかな?」

()()に? でもバレない?」

「そのままじゃ勿論バレるから! そうならないように聖騎士さんには陽動組を担当して貰うから」


「……陽動?」


 菜緒の片眉がピクリと反応する。


「そう陽動。勿論一人でやるんでなくて、殲滅戦に参加しないヤツら総出でね。だから勘違いしないでね! 因みに召喚士のお姉さんも陽動組!」

「な…………」


 何かを言い返そうとしたが我慢したのか眉を下げる。


「分かった〜陽動組はここに現れるんでしょ〜?」


 ラーナが一点を指差す。


「まさにそこ! 最初は辛いだろうけど陽動組はその場を動かずに派手に応戦しながら防御の要である聖騎士さんを守り抜く。だから殲滅作戦に参加しない奴ら全員でね!」

「殲滅戦の参加者は?」

「お宅らのパーティーでは君と君と……」


 遊撃と前衛の五人を指差す。


「にんにん! リンリンはランランのそばにもいるのだ!」


 二人になるリン。

 その姿を見て派手に驚くシーフ。


「わおーー! 分身っての初めて見たから! それなら一人は陽動組を守ってやってーな!」

「わかったのだ! ついでにまもってやるのね!」


「で、殲滅組は突撃次第、受け持ちエリアの敵を五秒以内に倒すから」

「「「五秒⁈」」」

「当然! 考える暇を与えたら全てが崩壊しちゃうから! ま、君達なら楽勝っしょ?」

「「「…………」」」


 急に黙り込む一同。


「……あ、あれれ~ここまで来れたのに怖気づいちゃったのかな?」

「……相手はモンスターではないのだな?」

「そう人、侍さんもなんで暗いの?」

「切れる、だろうか……」

「なーんだそっちの心配か! アタイが言うことじゃないけど、冒険者になったからには覚悟を決めとかないと!」

「そうなのだが……」

「んーー、人とモンスターとどう違うの? 外見? 言葉?」

「…………」

「さっきの消されたパーティー見たでしょ? こっちも向こうも()()()()()一緒だから」


「優しいみんな~一つ大事な事、忘れてないかしら~?」

 ラーナが頼れるお姉さん顔で語り掛けてきた。


「「「?」」」

「ここはどこ~?」

「「「…………!」」」

「そう~元の世界じゃないってこと~多少抵抗は有るかもしれないけど~ここは乗り越えないと~ね~」

「そ、そうですね」


 一人を除き、戸惑いながらも全員頷く。



 とは言われても、戦争や犯罪などとは無縁の世界に育ってきた者達からしてみれば、例えゲーム内とは言え、同族同士が殺し合う残酷なシーンは精神衛生上よろしくないし、後々まで引きずる可能性がある。


 さらに菜緒と菜奈は現時点ではここがゲーム内(仮想空間)とは気付いていないが、現実以上にリアルな()()()()なら猶更で、凝り性の神様は私達の想像の遥かに上を行く「失敗」を仕出かす恐れも。二人には特に影響が有り過ぎる恐れがあるのだ。


 当の菜奈だが仲間達のやり取りを聞いていて皆が抱いた心配事を正確に理解していた。


 その為、仲間達が抱いた感情をすこしでも和らげてあげたいと思うが答えが直ぐには出てこない。

 と、ここで()()()()()調()()()無意識に手短なAIにアクセスし(呼び掛け)ようと試みる。


 すると「何か」が反応したことに気付くと同時に、その「何か」に対し頭の中に「?」が浮かび思考が目まぐるしく動き始めた。



 この世界ではあり得ない反応


 そう、この世界に来た際に神様から「自分達が死んで他の世界に転移した」との説明を受けた


 だからAI(友達)はいない筈


 でも呼び掛けに応えてくれたAI(友達)は、一番良く知っている、一番仲良しである自艦AI


 だから間違いない



 ということは……迷いながらも自艦AIとの会話が始まると、自分達がベッドで寝ている様子や爆発して粉々になったと言われたドリーには何の変化も起きていない事、更には長閑に露天風呂で浮かんでいるノアの姿を教えて貰ったことにより、ここがミアノア(あの子達)によって作り出された仮想空間(偽り)の世界であると気付いてしまったのだ。



 成程……仮想空間(ゲーム)だったんだね



 自分達が死んだ訳では無いと分かり安堵する。

 姉やエマ、みんなが変わらずいてくれる。


 そして興味は何故自分達がこのゲーム(仮想空間)に参加しているのか? へと移っていく。


 まず仕掛人の一人である妹を見付けた。

 彼女は湯舟に浸かり暢気に抹茶ソース&餡子のせカキ氷を食べながら、我々の事を覗き見していた。



 ミアノア(あの子達)は一緒に住んでいたこともあり付き合いは長い。

 二人との関係は、例えば何時間も隣に座っていても全く干渉し合うことが無い程、お互い干渉しない、気を使わなくて済む距離感の持ち主同士という事で、揉め事はおろか、喧嘩すらしたことは無かった。


 菜緒()や身元引受役であった天探女とは違い「同居人以上家族未満」の存在。

 彼女達四人が楽しそうに? 追っかけっこをしていても輪に加わることはしなかったし、逆に無理やり輪に加えられたことも無かった。


 だからと言って必要以上に距離があったわけではない。

 どちらかと言えば姉と同じで隣にいても全く違和感が湧かない不思議な存在。

 でも菜緒とは違い姉妹とは全く違う空気感。


 AI(友達)から多々「この姉妹は凄いよ~」との類の話を聞いていたので「凄いのだろう」程度の認識。


 そしてあの主任のお子様達。


 ここで初めてこの姉妹に対し興味が湧いてくる。




 ──どういう心の持ち主なのか、ちょっとだけ調べてみよう。みんな協力して──






「な、菜奈? どしたの?」


 目を開けたまま動かなくなった菜奈に真っ先にエマが気付き声を掛ける。

 続いて菜緒が近付く。

 ここで周りも二人の慌てている様子に気付き視線を向けてきた。


 すると……何の前触れもなく菜奈の頭の上にあの「うさ耳」がいきなりぴょこんと生えてきた。


「「「!」」」


 驚く一同。

 声には出さなかったが特にラーナの驚き様が一番激しかった。


「な、菜奈、貴方一体……」


 姉が近寄るとゆっくりと目を閉じながら一言だけ「ちょっとだけ()()()()」と言い残して立ったまま寝てしまう。


「お、落ちる? な、何のこと?」


 立ち尽くす妹の両腕を掴み呼びかける姉。


「菜緒ちゃん~落ち着いて~全然心配いらないから~」

「へ? ど、どういう……こと?」


 ラーナだけでなく仲間達にも慌てている素振りが見られない。


「菜緒、ここはね……」

「ゲームの世界なの!」


 いい機会だと思いネタバラしようとしたところソニアに先を越された。

 しかも直球ど真ん中のストレートで。


「げ、ゲーム⁇」


 言っていることが分からない、といった表情。


「う、うん。そう……」

「そう大規模な仮想空間です」

「私達の体は多分ベットの上で横になっていると思います!」

「シャーリーは寝てたんか? ウチはトイレの中なんよ!」

「マリはホンマ()()()無いの~」

「私達は女子会してたんですけど急に眠くなったのでベッドに入りましたよ?」

「そうなの! 私もリンのベッドを借りたなの!」

「リンリンはランランと一緒にねたのね~」


 説明しようとしたら今度は皆に割り込まれ、イン当時の状況説明を始めた。

 殆どは私達と同じでご就寝の真っ最中だったようだが、若干一名に関しては間が悪かったみたい。


「な、菜緒、あのね、ここはね……」

「ミアちゃんが作ったゲームの中~かな」

「ミア? ゲーム? ……………………‼︎ 何故私達がそれに?」


 今度はラーナに割り込まれる。

 その説明を聞き考え込む、が直ぐに鋭い目付きへと変わる。

 どうやら事態を把握出来たようだ。


「菜緒ちゃんも~楽しめたでしょ~? あと怒っちゃいや~ん♡」


 珍しく茶化そうとしている。凄く分かり易く。


 そんな仕草と言い方だと逆効果にならないかい?

 っていうかラーたんやっぱりこのゲームの趣旨知ってるよね?


 そんなことより早めに言い訳しとかんと。


「えーと……」

「菜緒さんとてもカッコ良かったです!」

「そや! あのゴーレムナイトの召喚は格好良かったで!」

「そう、あの筋肉が素晴らしい……」

「そ、そやね。色々と……な」


 三者三様の言い方で菜緒を持ち上げ機嫌を損なわない様にフォローしている様にも思える。


「…………」


「な、菜緒」

「……まあ今はいい。それで? 菜奈のこの状態はどういうこと?」

「お、()()()ってことはこのゲームから出て行ったっていう意味だと思う」


 ジロリと睨まれたのでシュンとした上目遣いで答える。


「ということは現実世界へ戻ったってこと?」

「多分……でもちょっと変なんだ」

「何が?」


「このゲームはパーティーが「全滅する」か「目標達成」かのどちらかでしか「落ちる」ことが出来ない仕組みな筈なの~」


 離れた位置からエリーがフォローを入れてくれた。


「どういうこと? なら何で落ちるなんて言ったの?」

「分かんない……」

「ちょ! 分からないって! な、菜奈、返事して! 一体どうしたの!」


 エマを問い詰める、が本当に知らないらしく困惑顔を見せたので、もう一度妹を揺すりながら呼び掛けてみるがやはり全く反応がない。

 心配いらないとは言われたが、ゲームの中という情報以外、システムも含めて何も知らない状態なのだ。

 とてもではないが安心出来る訳がない。


 菜奈とエマを交互に見やる菜緒。

 縋る思いでラーナを見るエマ。

 状況を知っているであろうラーナはにこやか笑顔で何も語ろうとはしない。


 周りの者も菜奈の変わり様に、フォローするのも忘れ次第に心配顔へと変わっていく。


「えーーと、みなさんどうしましたーーから?」


 突然の状況変化に付いて行けずに呆気に取られるシーフの女性。

 既にその声は誰の耳にも届いてはいなかった。




 ・・・・・・




「先生ーー大変デーーーース‼︎」


 大慌てのアシ2号。

 開いている空間モニターが声に合わせて微妙に波打ち始めた。


「……ん? 冷静沈着がモットーのお主が何騒いでる、の? あと何故にアラームがピコピコしてるんだ、い?」


 空間モニターの一角に表示されているアイコンが赤く点滅、申し訳なさげに自己主張をしていた。


「菜奈サンヲ見失イマ(ロスト)シタデス!」

「……意識はシステムの中におる、じゃん?」


 確かに数値上はゲームに参加していることになっていた。


「ア! 今度ハ何者カガ基地AI二進入シテイマスデス!」

「……はい? 何者とは? ハッキングかい、な? それは今日(こんにち)では有り得ん、だろ?」

「エ? チ、違イマス! コ、コレハ進入デハ……無イ……?」

「……これは? 何じゃ?」

「……ハ……ン………………」

「……おーーい? アシ2号さん、やーーい?」


 徐々に応答が途絶え、終いには沈黙してしまう。


「………………もももももしや……アイツの仕業、か? それともいきなり始まっちゃったんかい、な?」


 珍しく挙動不審で右へ左へと湯舟の中でオロオロし出す。だが浮いている桶の中で半分以上溶けている置きっ放しのカキ氷を見つけると、何事も無かったかの様に至福顔で美味しそうに食べ始めるノア先生であった。


 変更前の予定では

1→2→4→9→10階でしたが、今の部屋を攻略次第、現実世界へと戻ることにします。


 因みに今話後半の展開は9階で繰り広げる予定でした。



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