嘘つき? 七人目!
変なところで躓いて遠回りしてました。
・・・・・・
「お、お姉ちゃん! 見て……これ」
そばにあるのは床板の上に蝋燭の灯りだけ。
その弱々しい光に照らされている姉妹の周囲は数m先すらも見渡せないほど薄暗さ。
先に何があるのかもわからない程の暗闇。
だがその暗闇とは対象的に光に照らされている少女達の表情は明るかった。
「それって……もしかして成功したんじゃないの⁈」
「どうなんだろ……」
その暗闇の中、正面でこちらを向いて床板の上に直接正座をしている椿の右手の掌の上に、小さな、とても小さな光の球がプカプカと浮かんでいるのがハッキリと見えた。
空いている左手の人差し指でそーと突いてみる……
「熱くないよ」
「ホント?」
自分も恐る恐る突いてみる……
「ホントだ……熱くないけど……とっても暖かい。それに凄く明るいのにちっとも眩しくない」
「うん。凄く……綺麗だね」
暗闇の中、二人を映し出す光。
周りには誰もおらず話し声以外は何も聞こえず静まり返っていた。
「ねえ椿、これが出た時は何を考えてたの?」
「え? えーと……お姉ちゃんのこと、かな?」
こちらをチラチラ見て恥ずかしそうに答えた。
「私のこと?」
「うん!」
「どんなこと?」
「えーー? うーーん……内緒!」
「内緒って、私はまだ出来てないんだからちょっとくらい教えてくれてもいいじゃん! ヒントになるかもしれないし!」
「だ、だってーー恥ずかしいんだもん!」
「ケチーー!」
「でもね「願い事」を変えたらね、直ぐにこれ出てきたよ」
「そうなの? じゃあ私ももう一回…………っはぁ~~ダメね。私じゃ無理なのかな……」
自分の掌に何も現れず落胆しているのが良く分かる。
「そ、そんなことないよ! あっ! 消えちゃった……」
私に気を遣って声を掛けてきたところで光の球が消えた、というよりも「霧散」してしまった。
「あ……ごめん。折角成功したのに私が足引っ張ってるね」
「そ、そんなことない! お姉ちゃんと一緒だから出来たんだよ!」
「それは私も同じだけど、私にはまだ出来ないよ……一体何が足りないんだろう」
「お、お姉ちゃん!」
「?」
「上手く言えないけどあまりね、難しく考えなくていいと思う。私も最初は色々考えてやってたけど、どれも違ってたみたい。でね、さっきはお姉ちゃんのこと考え始めたらフッとあれが出てきたんだよ」
「……もう一回やってみる」
再度片手を出して目を瞑り、今までとは違う色々な事を考えてみた。
そしてあることを思い出し、その時抱いていた気持ちを思い出したところ、自分の掌に「温もり」を感じたので目を開けてみた。
すると椿と全く同じ色・明るさ、そして暖かさの光の球が浮いていたのだ。
「‼」
「や、やったーー! お姉ちゃんも出来たーー!」
大喜びの椿。
逆に呆気に取られる私。
そこに大喜びの椿が抱き着いてきた。
今まで色々と試したが、全く結果を残せなかった。
でも「願い」を変えた途端、いとも容易く出来てしまった。
喜ぶ椿を片手で抱きながら、掌の光を見つめる。
初めて見る光
熱くもなければ眩しくもない
触れる事すら出来ない
この光が何なのか全く分からない
でも分かった事もある
この光の球は自分の「願い」から生まれたことを
この光の球の温かさは自分の中にある大切な、とても大切な「思い」が元になっているということを
そして形は違えども、誰にでも等しく心の中にあるものだと
とても温かいものだということを……
・・・・・・
誰にでもあるもの……か
椿は……多分……桜が旅立つ「あの時」まで、ずっと「思いの形」は変わらなかったのかもしれない……
今は……どうなんだろう……
「そう……そろそろ起きると……思う」
聞き慣れた声が聞こえてきた。
意識が自分の体に戻ると、全身の感覚がどこかに横になっているよと教えてくれた。
何度か静かに深呼吸をしてからゆっくりと目を開ける。
すると何処かで見たことのある天井が目に入ってきた。
確かアリスの……寝室……だよね
という事は取り敢えずは連れて行かれずに済んだってことだな。
でもあの後どうなったんだろう……
「エマちゃん」
呼ばれたので横を向くと菜奈と目が合った。
菜奈は私が寝ているベッド脇で椅子に座り、心配そうに見つめていた。
「菜奈が私を助けてくれたの?」
「違う……リンさん」
静かに首を横に振って否定した。
「……リンが?」
思わぬ名が出て戸惑う。
何故ならあのリンがラン以外の者に進んで助力をするとは思えないのだ。
でももしかしたらランがリンにお願いしてくれたのかも?
いや、だとしても力や戦闘センスは多分妹のランと同クラスのほぼ0だと思われるリンが、俊敏性だけで対人戦最強レベルと言っていたレイアに敵うとは到底思えない。
一体どんなスキルを使ったんだろう。
まさか「話し合い」で論破した、ってことは……無いよね。
てか無事助かったんだから後で素直に礼を言っとかないとね。
「みんなは?」
「ランさんとソニアさんとリンさんは……外で遊んでる」
と言って窓の外を指差す。
上半身を起こして背後にある窓の外を見ると……「空を飛んでいる」三人が目に入った。
「多分……鬼ごっこ」
「あ、そう」
どうやら助けてくれたニコニコ顔の英雄が「鬼役」のようで、あとの二人は必死の形相で逃げ回っていた。
「マキさんは……お風呂」
「無事帰って来てたの? いつ? 因みにお風呂はそこの?」
「そう……変わらず元気だよ」
連れ去られてからそんなに時間は経ってはいないと思うけどどうやって帰ってこれたんだろう。
でもアリスの言う通り無事に帰ってこれたみたいだし取りあえずは良しとしよう。
「菜緒とノアは基地で……仕事」
「仕事?」
「そう。ノアがAエリアの職員と探索者を……連れ帰ってきた」
「へーーノアが来てたんだ。そう言えばノアはどこ行ったのかね? 結局ノアと最後に別れたのは基地ってことになるし。それと探索者達は何処で見つけたんだろ?」
「探索者達はエリーさんと……同じところだって」
「エリ姉?」
「そう。エリーさんは無事……帰還したって」
「ほ、ホント⁉︎」
「うん」
「ちょ、ちょっと連絡してみる!」
早速繋がりを使って通話を試みた。
「…………繋がらない⁈」
「エマちゃん」
「え?」
「ここはアリスさんのエリア。だから……無理でしょ? 一度基地側に……行かないと」
「あ! なら今すぐに」
「待って。その前に……」
「な、何?」
「クレアが……」
「……そう言えばクレアは? どこ?」
「レイアと一緒に……行った」
「どこへ?」
「分からない。エマちゃんに……「必ず戻るから待ってて」って」
「…………?」
キョトンとするエマ。
「エマちゃん?」
「ごめん、言ってる意味が分かんない。だってもう何処にも行かないって私と約束したもん」
「だけど……」
「菜奈はどうしてそんな嘘をつくの?」
「…………」
「嘘」と言われどうしたら良いのか分からずに涙目になる菜奈。
「エマ‼」
そこに寝室の出入口の方から声が聞こえたので振り向くと、開け放たれた扉の前に菜緒が立っており、怒りの感情を抑えながらそのまま真っ直ぐ二人に近寄ってきた。
「菜奈に謝りなさい‼」
「だ、だってクレアが自分から居なくなったって嘘を」
「嘘じゃない! クレアは自分の意思でここを出て行ったの‼」
「菜緒姉まで! な、何で? どうして?」
「理由は分からない。でも必ず貴方の下に戻って来るって言い残して去ったのは間違いない事実。それとも私や菜奈の言う事が信じられないっていうの?」
「そうじゃない。けどどこにも行かないって……」
菜緒の勢いにたじろぐエマ。
「確かにあの時はそう言ってた。でも彼女は出て行った。「必ず帰ってくる」って言い残して。私達やクレアの言葉を貴方は信じられないの?」
「…………」
「情報部として彼女の表向きは確か「エマを守れ」という護衛任務だったけど、今だから言うけどラーナさんがクレアは私達には言えない任務というか指令を他に受けているって言ってた。でもそれらの任務までも一時的にせよ放棄してまで貴方の下を去ってしまった。彼女は一切合切全てをかなぐり捨ててまで出て行ってしまった。短い付き合いの私達姉妹にはクレアの真意も、彼女をそこまで駆り立てた理由も分からない。私達には何も言い残さなかったけど、貴方にだけは「必ず帰ってくる」という言葉を残して去っていったの。貴方はその言葉を信じて待ってあげないの?」
「クレアが自分から……」
「そう。それとアルテミスがね「クレアは自分の手で、自分の足で運命を切り開くため、やっと前へと進み出したんだ」って言ってたわよ」
「クレアが……自分で」
「そう。彼女は貴方と一緒で今まで周りの思惑に散々振り回されてきたみたいだけど、貴方という友人と巡り合え、さらにお姉さんとも再会を果たせた。だから彼女にとってはここが分岐点であり出発点になるんだと思う。これ以上、訳の分からない指示や思惑なんかに付き合う必要なんか無い、自分の進む道は自分で決めるってね。つまり今のあなたと全く同じ状態に身を置く決心をしたということ」
「私と同じ……クレアが?」
「自分の未来を他人が決めてもいいの?」
「ダメ」
「ならクレアの未来だったらいいの?」
「それもダメ」
「クレアが自分で考え行動することを貴方は否定するの?」
「ううん、しない」
「クレアの事が嫌いなの?」
「嫌いなわけないじゃない!」
「ならどうする? 大好きなクレアを追い掛けるの? 今なら探し出す手は無くもないけど?」
「……分かった。クレアを待つ」
「全く……ではまず菜奈に「嘘つき」呼ばわりしたことを許してもらえるまで誠心誠意謝りなさい!」
「……ごめんなさい菜奈。私とんでもない事言ってあなたを傷付けたよね」
「ううん。私が上手く……説明出来ないのが悪い」
「菜奈‼」
「?」
「そこ違う! 貴方は全く悪くない! そこはちゃんと文句を言い返すところ! 私みたいにガミガミ言ってもいい場面なの!」
「それは……無理」
「む、無理ぃーー⁈ 全く……ぷんぷん!」
「あっ! 何処行くの?」
「私はとても忙しいの! 貴方は暫くの間、菜奈と行動を共にすること! 私達は食事迄には戻るから」
「うん、分かった」
本当に忙しい様で、小走りで急いで引き返して行った。
「そうか……クレアは行っちゃったんだ」
寂しそうに俯きながらポツリと呟く。
それを見てエマの手を引いてベッドから出る様に促す。
「エマちゃん……お風呂行こ」
「え? う、うん。行く」
躊躇いながらも力強く手を引かれ日差しが降り注ぐテラスへと出るとジャグジーから話し声が聞こえてきた。
脱衣スペースで宇宙服を脱ぎながら話し声の主が誰かを推測してみた。
一人はマキ。
もう一人は……あれ?
この声と話し方は……
二人とも脱ぎ終え、そーと中を覗き込むとマキともう一人、キラキラ金髪の後ろ姿が見えた。
「えっ?」
思わず声が出た。
するとキラキラ金髪の持ち主が振り返った。
「オー? あなたは誰?」
「……エリス?」
「その声はエマ? でも髪と瞳の色が違うヨー?」
「間違いない、エリスだ!」
「ハーイエリスちゃんデース! そういうあなたはエマで間違いない⁈」
「「…………」」
モールス信号並の早さで瞬きを繰り返す二人。
「「キャーーーー!」」
エリスはジャグジーの縁から身を乗り出し、エマは駆け寄り大はしゃぎで喜び抱き合う。
その二人の密着空間では同じ色艶形の慎ましい丘がぷにぷにと、所有者達と同じ様に再会を喜びあっていた。
「いつ戻って来たの? て言うか何処に行ってたのよ?」
「ソレ話し始めると十年くらい掛かっちゃうかも!」
「なら十秒で説明しろーい!」
「んーーおーーだからーーうーーえーート」
「はい十秒~」
さり気なくツッコミ入れるマキ。
「おいおい話す気ないだろー? まーいっか! 後でタップリ尋問してやる! でもこんな所で会えるなんてもの凄く嬉しいぞ!」
「私もだヨ!」
「相変わらず仲が良い事でーー」
抱き合う二人を冷やかしながら菜奈に手招きして先に入る様に促すと、エマ達をチラチラ見ながらもジャグジーへと入っていった。
「ほれ、エマも入れ」
「え? は、はい」
呼ばれて我に返り素直に入る。
正面にマキ。左手にエリス。右……私の直ぐそばに菜奈、ていうか菜奈ちゃんどうしてそんなに近くで入ってるの?
こんだけ広いのに四人しか入ってないんだから手足伸ばしてノビノビと浸かればいいのに。
再会の挨拶も程々にして基地の状況を聞いてみた。
「菜緒は今何してるの?」
「いくつか同時並行で……基地の復旧」
「復旧って? 何か故障?」
「まず突入時に破壊したアンドロイドの修復やな」
「……お!」
「そっちはアルテミスが……纏めといてくれたから……再構築して殆ど終わってる」
「基地の自動修復機構を使ってあっという間やな。壊れた部品だけ交換すれば済むからね」
「ほうほう」
「基地AIは……ウイルス汚染はされていなかった」
「そうなの?」
「アリスが最上位命令という形で基地AIを黙らせた上に、自分が用意したプログラムを一時的に使わせてたらしい。でその解除の条件がレイアだったちゅうわけや」
「アリスさんがそこまでは……教えてくれた」
「でもそれ以上の事を聞くと「秘密です♡」って言ってまたダンマリやねん」
お手上げのポーズをして見せた。
「後は……探索者と職員の……検査」
「そう言えばノアが連れて来たって?」
「ああ、どうやら頭のチップ経由で操られてたらしい」
「一体誰が?」
「不明……でも状況からして多分……アリスさん」
「やっぱりあいつか……洗脳とかじゃないんだよね?」
「そう、だから解放された今は……カプセルの中で……短期療養中」
「職員は?」
「そっちはBエリアと同じ。何かしらの精神操作を受けてたみたいやな。今は落ち着いとって、こっちは経過観察中」
「そう言えばアトラス主任は?」
「「…………」」
マキと菜奈が困り顔をして見せる。
「?」
「一人だけ元気……だった」
何故か首を傾げる菜奈。
「……はい? だった?」
「けどエリスがトドメ刺した」
「何で? トドメ?」
「菜緒も眠らせることに……激しく同意した」
「眠らせる?」
「まあエリスにはスマン思いさせたな」
「私アノおじさん嫌いダ」
「嫌いなの? 何で? 普通の人じゃない? 昔会った時は至って普通っていうか真面目そうで如何にも「いぶし銀」って感じがしたけど?」
「ウチもアレ見るまで全く知らんかった。見た目普通やけど普通じゃなかったんよ、趣味が」
「趣味?」
「エマはウチのエリアで苦手な人おるよね?」
「……あいつらのこと?」
「そう。あいつらからしてみればウチは普通の姉ちゃんに見えるんやろな。だから普通に接してくれるんやと思う。それと同じで主任はエマに対しても普通に接してたんやないかと」
「……? もしかして「セクハラ系」の趣味?」
「い、いやチョイちゃう。どっちかって言えば「愛でる系」やな。手出すことはなさそう」
「…………」
「エマちゃん」
「?」
「アトラス主任は……ね」
「主任は?」
「どうやらロリ○ンなんよ」
「…………えーーーー‼︎」
「いやウチと菜緒とでな、連れ帰った連中を引き受ける際にノアが「……一人鬱陶しい奴が居たんでグーパンチしちまった、ぜ」って言いながら珍しく怒っててな。そんで簡易カプセルに入ったみんなを並べて医務室に運んでる最中に、顔に青タン拵えた主任だけ突然目覚めよったんで丁度いいから色々聞こうとしたら、主任権限とか言い出して何や真面目な顔で訳わからん事言って誤魔化し始めたんよ。で、このままじゃ埒が明かんってんで、色々知ってそうなアリスに相談したら「もう二度と関わりたくないからエリスに頼んで」って言われたんで、エリスを呼んで会わせたら態度コロッとっていうかやっと本性現しよってデレデレし出して、終いには使いもんにならん程の状態になってもうたんや」
「……………………」
「しゃーないからエリスから主任に「菜緒に対し、一時的に基地に関する全ての機能の権限の移譲を認めろ」ってお願いして貰ったら一つ返事で「O〜K〜」とか軽く返事返してエリスの前で正座し出して両手合わせて拝み始めたんで、エリスが反射的に顔面に蹴り入れてたらノックダウンしちまったんよ」
事の成り行きを一気に説明してくれた。
「私は背が低いだけで幼児体型じゃなーーい!」
珍しく握り拳を掲げて怒るエリス。
「承諾貰ったしもういらんやろってんで暫くの間、カプセルの中で治療と称して強制的に眠ってて貰うことにしたんや」
「流石に菜緒がキレたみたい……ある意味噂が本当だったって……失望したって言ってた。その後はノアが基地AIに……ミアから預かったプログラム入れて」
「突入前に壊した探索艦を修理しとるとこやな」
「へーー」
「それ以外にもサラから色々指示受けてたみたいで、基地AIに細かい設定してるようやね」
「それとついさっき……本部から物資が大量に……届いたの」
「……物資? あー例の?」
「そう。せやから忙しさに拍車が掛かっとるんよ」
「二人だけでそれを全部? それで忙しいんだ」
やっと納得。さっきはそれであんなに怒ってたんだな。…………って違うか。
忙しい中、来てくれたんだよね。感謝しないと。
「……ん? 何で物資が届いたの? 誰か伝令出したの?」
「いや、誰も」
「菜緒も疑問に思って……輸送艦の搭乗者に聞いたら……命令で運んで来ただけだから知らないって」
「何でここが解決したって分かったんだろうね?」
「「…………」」
「ところでエマ〜?」
「何?」
エリスがズリズリとエマに近寄り身体を密着させてきた。
だが特に動じる様子を見せないエマ。
「私がここに来た理由、分かるかナ〜?」
「え? マキを連れてきてくれたんでしょ? それ以外にもあるの? えーとアリスに会いに来た?」
「マキとアリスはついでなのネー。一番はある人に依頼されてエマの手助けに来たのデース!」
「ウチはついでかいな!」
「ある人? 手助け?」
「ハーイ! 椿からエマが「贄」として成長出来るように手助けしてきてナ~ト」
「「「!」」」三人が固まる
「どした〜?」
固まる三人を見て首を傾げる。
「椿?」
「はいデース」
「なあエリス?」
「ハーイ、エリスちゃんでーす」
「椿とどんな関係なん?」
「秘密デス!」
「アリスとは?」
「姉妹デーース!」
「秘密を……話す気は?」
「無いデーーーース‼」
「「「…………」」」
ジト目で見る三人。姉妹揃って全く……
そこに空を飛び回って遊んでいた三人が息を切らせながらテラスへ舞い降りてそのままジャグジーへと乱入、お子様用プールと化してしまったため、一先ずは「お開き」とした。
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次回は9/20(日)か23日(水)迄には投稿します。




