表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

姉妹都市連合② 後編

・・・・「カった」


パンテールがもう完全に日が落ちきり、青紫の空に豪華庭園から広がるライトアップが見える窓を見上げながら怪訝(けげん)な顔をしていた。


「ワタシ、完全ニ負ケフラグ振りマクラれていた気がしたのですガ・・」


テレビ画面の「4-1」でスカーレット折口快勝を称えるゲーム画面を横目に

していると土下寝状態(手足をビーンと伸ばして突っ伏している様)のヒメが一言


「最初に言ったでしょ・・そもそも能力差が違い過ぎるって・・」


当時常に上位争いをし、スカーレット折口からも海外へ移籍した選手がいるほど選手層が厚いチームだった一方、佐渡間は常に下位争いで選手層も薄々だったのでそもそも基礎性能の差がゲームの上手いヒメでも後半ゲーム慣れしてきたパンテールに追いつけなかったのだ。


「マ・・マアハンデをモラいましたから勝テテトーゼンなのデスよ」


ヒメに日本へ来て初めて気を遣うパンテール


「本当は?」


「後半ニ奥義ツカワレタケド、ゼンゼン大丈夫ダナってオモッテタ」


「くっっ!!なんて強いチームなのスカーレット折口!!」


うつ伏せから仰向けに反転し、手足をジタバタさせながら元所有していたクラブチームを褒めるヒメを正座しながら見ていたパンテールが一言


「ドウシテ、手放シタのデスカ?スカーレット?」


シンプルな疑問を投げかけるパンテール


動きが止まり、また反転しうつ伏せになりながら


「・・・・そもそも9人サッカーが流行らなかった・・」


それはそうだ。サッカーは11人でやるものだからな・・と思ったけど半泣きのヒメを見ているとその言葉を噤んだ。



「パンテール!!」


突然大声で叫び!間髪入れずに一言!


()()遊びましょう!!()は絶対負けないからね!!」


あっけにとられてしまったパンテール。しかし直ぐに切り返した満天の笑顔で


「ハイ!!()()()()もマケナイですカラネ!!」



二人は周りの大人数の大人たちが数時間前から帰宅待機をしていることなどつゆ知らず最後にはお互い笑顔で握手し、今回の姉妹都市連合会の接見は終了した。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ