ちょっと荒れ気味のエースが通る 前編
「ねえ?パンテール?ゲームできる?これやらない?」
公務を終えた二人はヒメの部屋でお話していた時の事
「おーゲームデスカ?ダイジョウブですよー」
時間も夕方に差し掛かりそろそろ帰られる直前くらいの申し出だ
「ナニをするんですカ?」
「ベストナインサッカー2008!!ろーどとぅープエルトリコ!!」
「おーサッカーゲームですカ?・・ナイン?エーこれサッカーゲームですよね?」
「表紙を見てもらえばわかるでしょう!パンテール・・これは立派なサッカー?ゲームよ」
表紙には日本代表のセルジオ苺がユニフォームを着ているドリブルしている
「PS2デスカ?私持ってないカラ初めてですヨー」
「え?これ最高のゲーム機ドリームキャスターのゲームよ?」
「???何ですかソノゲーム機?」
全く知らない様子のパンテールにヒメあんぐり・・
「まー仕方がないわね海外では売ってなかったのよ!!さーさーコントローラー持って」
「おー変な所に画面がアリマスネー・・イガイと持ちにくいデスネー」
「何言ってるのパンテール!これがどんどん中毒的になっていくから!!」
変な宗教を普及しようかの如く少しづつDCの悪さをまるで良いように言っていくヒメ
「それじゃーヒメ様ぁぁぁおおおーーんーー」
「ワーそれ見たことアリマス!!カチョカチョねー」
ウィンゥイイイイイ・・ウィ・・
パーーパーーンパーーーン
ゲーム音の後に白地に真っ青な渦巻きの下にドリームキャスターの文字が映し出される
ウィィィィ・・ィウウィーーキュゥゥウ・・・ウィ
「ロード音がウルサイですよネ?ヒメ?」
「大丈夫よ大体はこうなるから仕様だし、前の機種もこんなだったから」
「アーそうですかぁー・・ナットク」
確かに9人でサッカーをしているオープニングムービーが流れる
「えーと対戦モードねー」
ヒメが手際よくモードを選びチーム選択画面へ
「さあパンテール!!好きなチームを選んでいいわよ!!」
「ハーイ!!さーてドウシマショウカ?」
ここですかさずヒメが
「オススメはこのチームよ!!」
「エー・・スカーレット折口?・・これっテ?」
「そう!!気づいちゃった?この市が昔所有していたサッカーチームよ!!」
「マサカ・・ヒメはこれを見せるためにコノゲームを・・・」
「ふふふ・・・ばれちゃーしょうがないわね・・」
「イヤ・・オススメって言ってタシ・・」
「まあまあこのチームをどうぞ!めちゃんこ強いから~」
「強いナラ私ショシンシャなので使ってみますネ」
「なら私はライバルチームの佐渡間ウオッカを使おうかしら」
「コノチームは?ツヨイですか?」
ヒメはとても悲しそうな顔をして肩を落としながら
「全然弱いのよ・・いやもう・・・もう・・」
「エッッ!?ヒメがそんなになるほドなんですカ?」
「ええ・・そうなのパンテール・・とてもかわいそうなくらい」
「イイノですか?そのチームデ?」
「これくらいのハンデが丁度いいのよ!」
スタメン選択
「エーどうすれバいいですカ?」
「まずは・・全体奥義を選んで~・・」
「・・?何ですカ・・その全体オウギって?」
「ああー試合中に1回だけ使えるのよー」
さぞ当たり前のように言う・・普通のサッカーではありえないという事はパンテールでさえ知っている
「折口は・・みんなの能力を上げる「全体指揮」か敵DFを30分動けなくする「後方連環」の2つね」
「エッ!?後方レンカン強くないですカ?」
「ええそうね!折口だから仕方ないわよね~みんな後方連環選ぶもの普通ぅ~」
「ナントイウ奥義システム・・・」
それぞれの設定を決め、操作説明を一通りしてキックオフの笛を迎える