姉妹都市連合①
「え?この市って姉妹都市とかあったの?」
そんな姫様兼市長である「白雪ヒメ」は大きな瞳をさらに大きくさせ驚いていた
「左様でございます市長・・マクレーン国エバンス市におられますパンテール姫が今日は来日なされ、この屋敷に来られる予定です」
マクレーン国エバンス市・・・世界の中でもこの日本に一番治安・季節色が似ている国であり留学なども積極的に行われている先進国である
7つの州に分かれておりマクレーン国の中で一番大きい州都がこのエバンス市である
そのエバンス市の市政を動かしているのが13歳のお姫様パンテール姫である
「・・・なるほどね・・私とほぼ同じ境遇なのね・・」
姫様は資料を覗きつつ小さい写真に目を合わせると、写真でもわかるくらい可愛い女の子である
大きな青色の瞳にサラサラな肩までのブロンドヘアー、資料にあるエバンス市でファンクラブが出来たなんて情報があながち嘘ではない事がわかる可愛さであった
「私も負けてられないわね・・大臣!!とびっっっきりの日本代表な可愛らしいフォーマルを用意して!!」
「ふふふ・・お任せあれでございます・・・」
この時大臣がとても・・とてもいやらしい顔をしていたのをはっきりと覚えている
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「ねぇ・・お父様・・この洋服が日本代表なの・・かしら?」
「左様でございますお嬢様」
あと数分で姉妹都市の姫様が来られる3分前の会話である
「どちらかといえば西洋感がありますが?」
肩口がヒラヒラしているロングスカートのクラシカルなメイド服を着こなす姫様がそこにはいた
「どうですか姫様・・いまやメイド服こそ日本の代表ですぞ!!」
「いや・・ですぞ!!・・とか言われても・・これはおかしくない?」
姫様がスカートを両手で摘まみながら後ろやサイドをキョロキョロみている
すると大きな扉から「コンコン」っと音がする
関係者そして姫様もササッっと身構える
ガチャリ・・
「ハローヒメーはじめましてー私の名前はパンテールです!!」
ささっと姫の前に現れた、はっきりとした屋敷一体に広がりそうな澄んだ声と、市民がファンになると頷けるような飛び切りの笑顔で左手を差し出してきたこの女の子こそパンテール姫だ
「ハ・・ハローミスパンテール・・ん?日本語できるの?あなた?」
「はい!!日本のブンカ、スキです・・えーなのでアイサツはデキマス」
「おーおーヒメは素晴らしいイショウですねぇー!!」
左手を握りしめながらパンテール姫は姫様の衣装に興味深々で本やテレビで見たことありますなど姫様にまくし立て質問していて、姫様がしどろもどろになっていた
「パンテール様・・少しお控えになられてください」
「はーい・・ゴメンね・・ヒメ」
間に入ってきたシュっとした20代くらいの金髪のイケメンは相手様の執事の方であろう
西洋感はあるものの私と同じ服装である
「ははは・・いいのよパンテール」
若干攻められることに慣れていない姫様は同世代の異国人に少し疲れていそうだった
この後は各自の義務行事を行い、昼食時間の際には二人はもう仲良くなっていた
同世代で市長・・・似た境遇で通じるところがあったのでしょう