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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第二章 学園1年 春~
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第84話 俺は集団行動を強制させることは虐待だと思うんですよ

ちょっとケイ達の日常的なお話を。

「はい。今から席替えを行いまーす」


 学校が始まり二ヶ月が経ったある日、教師は唐突にそう言った。


■■■■


「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――」


「「「「………………」」」」


 死にてぇ………俺は窓側後ろの隅の席で、そう思った。



 席替えの結果。

 俺――虚ろ状態。

 ハギ――勇者の近く。

 園部――ハギの近く。

 五十嵐――近く。

 勇者 (笑)タクヤは――


「啓…………諦めろ。これは運命だった――」

「うるせぇ中二病。黒歴史バラすぞ」


 ――俺の横になったのだ。


 ちなみにハギは俺の前で、五十嵐がハギの前。

 園部は拓哉の前、園部の前に個性的な青年がいる。


「………なぁ拓哉。俺さ、集団行動って虐待としか思えんのだわ」

「急に重たい話がきたなぁおい」


 そもそもこれは教師――名前は覚えとらん――が始めた席替え。

 そして五人班を作って固まれと………? これじゃあいつもの皆さんだよ。俺がストレスで自殺するぞ。

 まあ出来ないけどな。精霊だし。精霊の神様だし。


「ケイ………」

「ん? どしたハギよ」

「注目されてるよ」


 大丈夫。お前も先生から注目されてるよ。後ろ向くな。

 そう思いながら辺りを見る――なんということでしょう………皆何故か俺達の方を見ているではありませんか……………。


「…………拓哉、お前って寒いギャグの多さが取り柄だよな。取りあえずなにかやって」

「やってじゃねぇよ! ってか、何っ! 俺のギャグってそんな風に見られてたの!?」

「うん。じゃあ大喜――いや落語風で拓哉の死亡話を――」

「お前はどこまで俺をからかう気なんだよ!」


 うん。やはり拓哉は現実逃避に使える。

 注目度(ヘイト)もあっちで持ってくれるし。


 俺は普段通りに頬杖をつき、涙目な拓哉を無視。

 ちなみに拓哉は気づいていないが、結構笑われているぞ? 良かったな。

 あとハギよ、笑い過ぎだ。


「はーい静かにー。授業中だぞー?」


 ………まあ時間を考えて貰いたいがな。


『これはケイのせいだと思う』

『は? 何言ってんだ? そうだけどさ』


 急に『念話』を使って話かけてきたハギがガタッと揺れる。

 どうしたどうした? 貧血か? 血はまだ飲ませねぇぞ。週一でしか飲ませんからな。


 まあ拓哉以上に注目を浴びながら、ハギは授業をした。



 ――その後、俺がハギと拓哉に文句を言われたの事は………まあいっか。

 席替えじゃなくてクラス替えをして欲しかったよ。まったく…………。

少し息抜きな回。

個人的に短いような長いような…………

少しこのような話が続きます。

時間が一気に一年飛ぶ事はたぶんありません。たぶん。





明日も投稿します。

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