第78話 探検強制終了ー!
時は少し遡る。
俺は倉庫での装備・書籍回収を済ませて、ハギ達と合流しようとした。
「ん? なんか魔法でも発動してんのか?」
『城』から微かに魔法の結界が構築されている気がする。
この城で『魔法』が使えるのは、俺とアリアだけ。
俺は魔法を使ってないので、現在魔法を使っているのはアリアだとわかる。
「ま、ちょうどいっか。俺も合流しようとしていたんだし」
俺は魔法の反応がある方向へ進んで行く。
■■■■
あの後、魔法を全て解除して、俺達は食堂に集まっていた。
もちろん、勇者組も動けるぞ。
「――はぁ、もういいや。ハギは少し休ませてやれ。そして、きちんと謝っておけよ」
俺はアリアの説教をやめ、ハギを休ませる事にした。
『回復魔法』等で頭痛は治まってきたらしいが、まだ心配なので、今日は早く休ませる。
今も疲れきって寝てるからな。
「イエス・マイロード」
「ふざけるな」
「は~い」
本当、こいつの人間らしさは凄いよなぁ。
性格に難があっても、性能は凄いからなぁ。
「さて、拓哉達はどうする? 探索するか?」
「………いや、そろそろ帰ろうぜ? 一応実習なんだし」
………すっかり忘れてた。
そういや、そんなこともあったな。
「それじゃ、お前らをダンジョンの外に送るぞ」
「ああ、それで俺はいい。でも、ハギさんとお前はどうするんだ?」
拓哉の心配はごもっともだ。
でもそれが、拓哉のいいところの一つであって欠点でもあるんだよなぁ。
「ハギは目覚めたら帰宅する気だ。まあ、夜中になっても寝てたら起こさずに連れて帰る」
サブタイトルが手抜きすぎる回………。
本文短くてすいません。
明日も投稿します。